中国人観光客による日本製品の「爆買い」ブームはどうやらピークを過ぎたようだが、中国人の日本製品に対する信頼が揺らいだ訳ではない。今や中国でも日本製品が手に入るようになったが、それでも中国人が日本に「爆買い」しにやって来る理由の1つに「質の最も高い日本製品は、日本国内でしか手に入らない」という固定概念があるのだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人観光客による日本製品の「爆買い」ブームはどうやらピークを過ぎたようだが、中国人の日本製品に対する信頼が揺らいだ訳ではない。今や中国でも日本製品が手に入るようになったが、それでも中国人が日本に「爆買い」しにやって来る理由の1つに「質の最も高い日本製品は、日本国内でしか手に入らない」という固定概念があるのだ。

 中国メディア・今日頭条は7日、「日本人はどうして一流品を本土で売り、二流品を欧米で売り、三流品を中国で売るのか」とする記事を掲載した。記事は「日本人だけではなく、一部欧米諸国も同様のことをコッソリとやっているのかもしれない」と断りを入れたうえで、「どうして日本人はそんなことをするのか」と疑問を提起。その答えとして3つの要因を挙げた。

 1つ目は「市場が異なれば、戦略が異なる」ということだ。日本人であろうがなかろうが、商人は利益を追求するものであるとしたうえで、「日本人は、日本の消費者を満足させるための最低生産コストが10元だとすれば、欧米は6元、中国は2元のコストで生産した品でもニーズを満たせると考えている」と説明。2元のコストで済む市場に、わざわざ10元のコストをかけた製品を売るような真似はしないことを解説した。

 2点目は「消費観念が異なれば、手段が異なる」という点。最高級の製法で作られた日本製のタオルが1枚1000元(約1万5000円)という価格だった場合「中国人の大多数は買わない」と予測する一方、「毎日使うものだし、多少奮発してもいいモノを買おう」という消費観念を持つ日本人や欧米人であれば売れる目算が立つといった例を使って説明した。

 最後の3点目は、「日本人が三流の製品で、同レベルの中国製品を打ち負かすことが可能と考えている」点を挙げた。自国製品の品質を高めることが肝要であるとし、品質を高めると同時に「良心」をもってニセモノや劣悪品を排除すれば、「三流品を中国に売り飛ばそう」と考えることはなくなるのである、と結んだ。

 政治的な感情を抜きにした、商人や経済の立場から客観的に述べた好感の持てる評論記事だ。市場を形成するうえで一番重要なのは、やはり何といっても消費者のニーズ。モノを生産供給する側はそれを読み取って消費者を満足させると同時に、自らの利益も最大限得られるような製品を作り、売るのである。

 記事が示した3点に共通するのは、「消費者が何を求めているのか」ということ。求めるもののハードルが高くなるほど、入って来る製品のクオリティも自然と上がって来るのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)