そろそろ7月期のドラマがはじまってきた。夏はレジャーの季節でテレビの視聴率は芳しくなくなるが、
その分、思いきってチャレンジできるとも言えるだろう。どんなドラマがあるかチェックしてみたい。


既にはじまっているのはこの2本


火曜よる11時15分
「ふれなばおちん」
(NHK BS プレミアム/原作:小田ゆうあ  脚本:安達奈緒子 演出:三木康一郎 出演:長谷川今日子 成田凌ほか)
平凡な主婦が社宅に越して来た年下のイケメンと恋に落ちてしまうテッパンストーリー。好視聴率ドラマの原作にもなった「斎藤さん」などのヒットももつ実力派の原作は、主人公の心情(乙女心)がていねいに描かれている。
初回では、原作ではおばちゃん化した主婦が主役にもかかわらず長谷川京子がキレイ過ぎるとも思ったら、2回目以降、若い男と触れ合うほどにすきのないキレイな感じの彼女の表情が緩んで魅力的になっていくという逆説的な表現にやられた! 3話以降も継続試聴したい。

7月7日(木)よる11時59分
「遺産相続弁護士 柿崎真一」
(読売テレビ/脚本:林誠人 演出:白川士 出演:三上博史 森川葵ほか)
深夜ドラマらしく、お金や色恋に関する欲望描写が濃いめ。しかも三上博史が主演なので、いい意味でいかがわしい。バツ2で独身設定のヤンチャな柿崎は、お葬式にも黒じゃない服を着て現れる。彼のお葬式への態度をとがめる相棒の森川葵演じる新米弁護士も口紅濃いめで、何かとエグいコンビになっていくのか。三上博史が好きだったら観るべき。

7月8日放送はこの2本


7月8日(金)よる10時 
「神の舌を持つ男」
(TBS /脚本:櫻井武晴 演出:堤幸彦ほか 出演:向井理 木村文乃 佐藤二朗ほか)
還暦を迎え、巨匠と呼ばれることも多くなった堤幸彦の新作。堅牢なミステリーが描ける櫻井武晴とは「ヤメゴク〜ヤクザやめていただきます」(15年)に次いでのタッグ。
あらゆる成分を瞬時に解析できる絶対舌感をもった男・朝永蘭丸(向井理)が、忘れられないキスをした相手・流しの温泉芸者・ミヤビを追って旅をする先々で起る事件を次々と解決していく。2時間サスペンスのパロディと堤幸彦のギャグや演出名人芸がたっぷり楽しめる。新しい点はバディものでなく3人組であること。

7月8日(金)よる0時 52分
「こえ恋」
(テレビ東京/原作:どーるる 脚本:大林利江子 中村能子 三浦直之 シリーズ構成:嶋田うれ葉 演出:平林克理 湯浅弘章 宝来忠昭 出演:永岡芽郁 竜星涼 声:櫻井孝宏)
紙袋をかぶった男の子の〈声〉に恋するヒロインを描く学園もの。素敵な声は人気声優が担当。キュンとする恋愛ものが好きな人は楽しめるのでは。

土曜日はコレ!


7月9日(土)よる9時
「時をかける少女」
(日本テレビ/原作:筒井康隆 脚本:渡部亮平 演出:岩本仁志ほか 出演:黒島結菜 加藤シゲアキ 菊池風麿(Sexy Zone ))
ジュブナイルSF小説として60年代に発表されてから、映画、テレビドラマ、アニメ、舞台に姿を変え・・・と息長く愛され続ける「時をかける少女」が、少年少女を対象にしたドラマ枠(土9)に満を持しての登場。
タイムリープ能力をもってしまったヒロインと未来から来た少年の時をかけるラブストーリーの面白さは保証済み。あとは俳優がどれだけ魅力的でいられるかにかかかってる! とりあえず制服さわやか!

では、週明け以降は、タイプ別に分けてみよう。

脚本家、演出家で見る!


7月13日(水)よる10時
「家売るオンナ」
(日本テレビ/脚本:大石静 演出:猪股隆一ほか 出演:北川景子 工藤阿須加 仲村トオルほか)
4月期、「コントレール」で禁断の恋ドラマを書いた大石静が連投。今度は、不動産会社の営業職のヒロインが家を売るために顧客の抱えた問題まで解決していくというお仕事ドラマ。
日本テレビの水曜10時枠は、働く女性の気持ちに寄り添ったドラマを作り続けているので、これも感情移入しやすいはず。結婚が好感度アップにつながっている北川景子、このドラマでさらに好感度を上げるか。

7月14日(木)よる9時
「はじめまして、愛しています。」
(テレビ朝日/脚本:遊川和彦 構成:片山修ほか  出演:尾野真千子 江口洋介ほか)
「家政婦のミタ」をはじめ「◯○妻」など問題作を書き続ける遊川和彦が今回描くのは特別養子縁組。子供のいない夫婦が、親から虐待されていた子供をなんとかしてあげたいと考えて・・・。ひりひりはらはら、一筋縄ではいかない展開になっていくに違いない。覚悟して臨みたい。

7月16日(土)よる0時20分
土曜ドラマ24「徳山大五郎を誰が殺したか?」
(テレビ朝日/企画・原作:秋元康 脚本:徳尾浩司 喜安浩平 土屋亮一 演出:豊島圭介 古厩智之 吉田浩太 出演:欅坂46)
秋元康が欅坂46のために企画した学園ミステリー・コメディ。欅坂46ファンのためのドラマではあるが、
センスのいい小劇場系の脚本家と映画監督を集めてクオリティーの向上をはかっているので、1回目はとりあえず観る。

7月17日(日)よる9時
日曜劇場「仰げば尊し」
(TBS/原案:石川高子 脚本:いずみ吉紘ほか 演出:平川雄一朗ほか 出演:寺尾聡 多部未華子 石坂浩二ほか)
「JIN─仁─」や「天皇の料理番」など好視聴率番組を手がけた平川雄一朗演出で、ウェルメイドな学園ドラマになるだろう。80年代、神奈川県立高校のブラスバンド部で起った実話に基づいたドラマで、生徒役に佐野岳、真剣佑(千葉真一の息子)、村上虹郎(村上淳、UA の息子)、北村匠海などのイケメン新世代が出演するのも注目だが、「ゆとりですがなにか」の超絶ゆとり社員を演じた太賀を応援したい。

7月21日(木)よる10時
「営業部長・吉良奈津子」
(フジテレビ/脚本:井上由美子 演出:河毛俊作 出演:松嶋菜々子 松田龍平ほか)
産後職場復帰した主人公の奮闘を描く。脚本が「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」の井上由美子。元はクリエイティブディレクターだったが育児休暇明けに営業に異動させられてしまう主人公(松嶋菜々子)を取り巻く松田龍平、板尾創路、原田泰造、DAIGO、高木渉など芝居が的確にできる俳優たちが集まった。フジテレビのベテランディレクター河毛俊作で手堅い作品になるのでは。

出演者で観るならコレ


7月11日(月)よる9時
「好きな人がいること」
(フジテレビ/脚本:桑村さや香  演出:金井紘(恋仲)ほか 出演:桐谷美玲 三浦翔平 山崎賢人 野村周平) 
海辺のレストランを舞台に繰り広げられるイケメン3兄弟との夏の恋! キュンとするさわやかラブストーリーを三浦翔平、山崎賢人、野村周平の3人が彩る。前作「ラヴソング」は、月9史上最低視聴率を記録してしまったとはいえ、月9イコールラブストーリーの火を再び燃やすことができるか。朝ドラ「とと姉ちゃん」でも注目された浜野謙太や、「花子とアン」以降、めっぽう大活躍の吉田鋼太郎がどうドラマに絡んでくるかで印象も変わるだろう。

7月12日(火)よる10時
「せいせいするほど、愛してる」
(TBS/原作:北川みゆき 脚本:李正美ほか  演出:石井康晴ほか 出演:武井咲 滝沢秀明)
会社の副社長との禁断の恋。謎を秘めた副社長役はジャニーズ・滝沢秀明。「半沢直樹」「下町ロケット」などヒットメーカー・伊與田英徳プロデュースのラブストーリーはいかに。 ジミーチュウやティファニーと提携してオシャレ感も意識しているようだが。

7月13日(水)よる0時10分
「死幣─DEATH CASH-」
(TBS/構成:美濃部達宏 演出:渡瀬暁彦 出演:松井珠理奈 戸次繁幸 清原果耶)
SKE48の松井珠理奈の初主演ドラマは、呪われた1万円札にまつわる身も凍るホラー。「あさが来た」で活躍した清原果耶や吉岡里帆も出演。

7月17日(日)よる9時
「HOPE 〜期待ゼロの新入社員〜」
(フジテレビ/脚本:徳永友一 演出:河野圭太ほか 出演:中島裕翔(Hey! Say! JUMP)、遠藤憲一 風間杜夫ほか)
TBSの日曜劇場と真っ向勝負に出る枠の第2弾。原作は韓国ドラマで、プロの棋士を夢見て挫折した主人公が総合商社に入り、期待ゼロの中で奮闘する。主役の中島裕翔(Hey! Say! JUMP)のほか、桐山照史(ジャニーズWEST)も出演。朝ドラ「あさが来た」でユニークな演技を見せた山内圭哉が、髪の毛ふさふさで出演していてびっくり!!

7月17日(日)よる10時30分 初回10時〜 30分拡大
「そして、誰もいなくなった」
(日本テレビ/脚本:秦建日子 演出:佐藤東弥 出演:藤原竜也 玉山鉄二 二階堂ふみ 伊野尾慧(Hey! Say! JUMP)ほか)
エリート街道を生きてきた主人公が、同姓同名の人物の逮捕によって人生を大きく狂わしていく。追いつめれば追いつめられるほど面白くなる藤原竜也を楽しみたい。

7月19日(火)1時28分
「闇金ウシジマくん season3」
(毎日放送/原作:真鍋昌平 脚本:福間正浩 演出:山口雅俊ほか 出演:山田孝之 綾野剛)
高金利で金を貸すカウカウファイナンスに金を借りに来る人生の落伍者たちの姿を描く人気シリーズ。
9、10月に2本連続で映画公開されるのに先駆けてのドラマ版。山田孝之のウシジマくんは圧倒的に凄みがあって魅力的で、ただそこにいるだけで良し。10月の映画で、彼のウシジマくんシリーズはファイナルとなるそうなんで、見納めたい。

刑事ものはコレ


7月12日(火)よる10時 初回9時〜2時間
「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」
(フジテレビ系/原作:内藤了 脚本:古家和尚 演出:白木啓一郎 出演:波瑠 横山裕ほか   
制作:関西テレビ)
猟奇的な事件を追う刑事もの。関西テレビは「僕のヤバい妻」「サイレーン」など良作を作っているから。
いい意味でちょっとへんな感じのドラマになる可能性あり。エキセントリックの代名詞のような渡部篤郎も出るし。

7月13日(水)よる9時
「刑事7人」
(テレビ朝日/脚本:大石哲也ほか 演出:猪崎宣昭ほか 出演:東山紀之 北大路欣也 高嶋政宏 吉田鋼太郎 片岡愛之助ほか)
安定のテレビ朝日の刑事ものに東山紀之が主演したドラマのパート2。渋いおじさまたちが大集合。

食べ物系はコレ


7月15日(金)0時12分〜
ドラマ24「侠飯〜おとこめし〜」
(テレビ東京/原作:福澤徹三 脚本:根本シンジほか 演出:榊英雄(木偏がネのほう) 出演:生瀬勝久 柄本時生) 
「孤独なグルメ」「深夜食堂」系の男の食ドラマ。ある日突然、料理上手なヤクザが家にやってきたら・・・というお話。昭和の映画好きには、セントラル・アーツ、黒澤満が関わっていることに惹かれる。

7月22日(金)よる11時15分
「グ・ラ・メ!〜料理の料理番〜」
(テレビ朝日/原作:西村ミツル 絵 大崎充  脚本:菱田シンヤほか 演出:常廣丈太 落合正幸 小松隆志 出演:剛力彩芽 小日向文世)
70年ぶりに復活した総理大臣の料理番の奮闘を描く。総理大臣は「真田丸」で豊臣秀吉を圧倒的な勢いで演じている小日向文世。人気沸騰中の高橋一生も出演。

7月22日(金)よる8時
「ヤッさん〜築地発! おいしい事件簿〜」
(テレビ東京/原作:原宏一 脚本:大島里美 演出:小林義則ほか 出演:伊原剛志 柄本佑)
食+ミステリーのおいしいところどり。築地市場を舞台に、食の天才が、食に関わる事件を次々解決していく。

ダークホースはコレ


7月21日(木)よる8時
「女たちの特捜最前線」
(テレビ朝日/脚本:深沢正樹ほか 演出:濱龍也ほか 出演:高島礼子 宮崎美子 高畑淳子ほか)
女3人集まれば・・・京都中央警察署の総務課、広報課、食堂につとめる女性たちが事件を解決。
高島礼子が大注目されている今、初回は絶対観てしまいそう。観たら、高島礼子、宮崎美子、高畑淳子の女子トークにハマること間違いない。
(木俣冬)