ザックがイタリアサッカー界への中国資本参入について「インテルやミランが“中国化”するのは好ましくない」

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▽元日本代表監督で、中国の北京国安でも指揮を執ったアルベルト・ザッケローニ氏が、イタリアへの投資が目立つ中国についてコメントした。

▽ザッケローニ氏は、2014年のブラジル・ワールドカップ後に日本代表監督を退任。その後は、フリーの時間を過ごしたが、2016シーズンから中国スーパーリーグの北京国安で指揮を執っていた。しかし、5月18日に成績不振を理由に解任されていた。

▽セリエAでは、インテルが中国スーパーリーグの江蘇蘇寧の親会社でもある蘇寧グループホールディングスの傘下に入ることになり、ミランも中国への身売りを考えている状況となっている。

▽この事態について『Tuttomercatoweb』が『ラジオ24』でザッケローニ氏が語ったコメントを伝えており、中国マネーが入ることに懐疑的な意見を述べた。

「我々にはアラブの人々は来ず、来るのは中国人だけだ。良い選手を連れてくるためには、心を置いてしまうしかない。フットボールファンの1人として、インテルやミランが“中国化”することは好ましくない」

「でも、もしイタリアのフットボールを成長させたいのであれば、避けては通れないだろう。中国のフットボールは、政府の指示を受けて大きな投資を行っている。国は、大きな租税優遇措置をもって、中国のフットボールを成長させようとしているんだ」

▽資金面での援助が避けて通れない状況のイタリアサッカー界。ザッケローニ氏は、投資だけで終わってしまうことを危惧しているが、果たしてどこまで考えられているのだろうか。