【アイドル】8組が火花を散らす! 『TIFメインステージ争奪LIVE〜前哨戦〜』徹底レポ

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暑い日が増え、いよいよ夏が近づいてきました。夏の巨大アイドルイベントといえば、TIFことTOKYO IDOL FESTIVAL!今年のTIFメインステージ出演をかけて、8組の初出場グループが火花を散らす『TIFメインステージ争奪LIVE〜前哨戦〜』の模様をお送りします。

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アイドルにとっては出演するだけでも大きなステータスとなるTIF、しかもそのメインステージに立てる可能性があるということで、出演するアイドルたちも、そして各グループのファンの皆さんも気合十分!かなりの熱戦が繰り広げられました。では、いってみましょう。

いきなり熱戦の第一部! sora tob sakana、じぇるの!、MAPLEZ、まねきケチャ

イベントが開催されたAKIBAカルチャーズ劇場は、大入り満員。それぞれのグループはもちろんのこと、このイベントのMCが超豪華でした。でんぱ組.incから古川未鈴さん・夢眠ねむさん・藤咲彩音さんの3人!

しかも3人は、TIF2016特命大使(フレッシャーズ応援担当)ということで、世界的デザイナーMIKIO SAKABEさんデザインによる衣装での登場でした。衣装のかわいさ、華やかさもさることながら、3人のトップアイドルとしてのオーラ&なつかしのTIF思い出トークもよかったですね。
2010年から続くTIFの歴史を感じさせてくれました。

美少女エレクトロニカ!「sora tob sakana」

トップバッターは平均年齢14歳という美少女グループ「sora tob sakana」。音楽性は流行中のEDMというよりも、複雑にして繊細なエレクトロニカです。特にポストロック要素も強い『魔法の言葉』は最高でした。

エレクトリックな音楽に合わせて歌う、という点ではミライスカート、清廉美少女のグループという意味ではRYUTistとも共通したテイストでしょうか。

起伏の激しい音楽を乗りこなし、一体になるかのように響く4人の歌声もたまらなくて、時折見せる笑顔が超キュート!思春期特有のはかなさ、危うさを魅力と武器にしているグループです。

狭義のアイドルポップスから離れた音楽性と裏腹に、王道中の王道なアイドル少女像を見せてくれる、とも言えるでしょう。しょっぱなから素晴らしいパフォーマンスでした。

ハイスパートアイドル!「じぇるの!」

続いての登場は「じぇるの!」。人気アイドルが多数在籍するArc Jewel所属の彼女たち、さすがハイクオリティなパフォーマンスを見せてくれました。ハイスパートでエネルギッシュ、ステージ上でくるくる変わっていく表情がとっても楽しくて、一瞬たりとも飽きさせません。

楽曲は基本的にストレートなアイドルポップスという印象なのですが、ラストの『超絶☆はっぴー!じぇねれーしょんっ!』はワクワクするようなイントロからテンション高めのテクノポップになだれ込む、という楽曲。場内かなりの盛り上がりで、いやはや、この時点でまったく結果が読めません…。

熱気むんむんの広島代表!「MAPLEZ」

MCをはさんで第一部の後半戦。まず登場したのが広島からの刺客「MAPLEZ」。登場前のOVERTUREからファンの皆さんがメロディに合わせて合唱していて、この時点でガツンと来てしまいました。まさしくここがMAPLEZの戦うスタジアム!という雰囲気でした。

地方を拠点としたアイドルグループって、熱量やスタイルが地元サッカーグループを応援する感じに似てくる気がします。

黒髪サラサラのメンバーも多くて見目麗しく、黒い衣装が戦闘服っぽくてカッコよかったです。パフォーマンスもノンストップに次から次!というスタイルは、まさしく戦う少女たち。アイドルが群雄割拠する中、天下取りに名乗りを上げた、という勇ましさを感じました。このグループも強いですね。

かわいくてトリッキーな実力派!「まねきケチャ」

第一部のラストは、人気急上昇中の5人組「まねきケチャ」。タイプが違いながらも全員がかなりの美少女ぞろいなのですが、すごいのはルックスだけではありませんでした。かなりヴォーカルが印象的なんです。特に金髪の藤川千愛さんはディーヴァ級の歌姫!

楽曲の構成が面白いところや、メンバーのキャラクター付けがはっきりしていてわかりやすいところ、衣装がおしゃれでかわいくて、凝りまくっているところなど、この日のMCであるでんぱ組.incに近い要素をたくさん持っているグループだと思います。

会場には女性ファンも多く、これからのブレイクを強く予感させてくれました。

熱戦の第一部!勝者となったのは、地方の意地を見せたMAPLEZ&勢いをヒシヒシ感じるまねきケチャ

大熱戦となった第一部が終わり、投票&集計タイムへ。全グループが再登場したのですが、あまりの緊張感からなかなか喋れず…。その中でもじぇるの!の針谷早織さんがグイグイ前に出てでんぱ組.incファンであること、をアピールしていったのはナイスファイトでした。

まずはニコニコ生放送でネット視聴した皆さんからの投票結果を発表。1位はまねきケチャ、そして2位はMAPLEZ、3位sora tob sakana、4位じぇるの!となりました。1位には50ポイント、2位には30ポイント、3位に20ポイント、4位に10ポイントが加算されます。結構大きいですね。

そしてそして、会場の投票数とも合わせて、運命の発表…。前哨戦第一部を勝ち抜けとなったのは、総合2位のMAPLEZ、そして総合1位のまねきケチャ!

タイプがまったく違いますが、それぞれにアツさと実力、そして強力なファンの皆さんを持つグループだったと思います。いやはや、8月5日の決勝戦が今から楽しみ!

と、ここはまだまだ折り返し地点。続いて第二部のレポートと参りましょう。第一部に負けず劣らず個性派アイドルがそろった第二部、どんなことになるのでしょうか!?

個性派ぞろいの第二部! フィロソフィーのダンス、プティパ -petit pas!-、神宿、生ハムと焼うどん

第二部も満員御礼、ものすごい熱気です。開演前には諸注意が。全グループからメンバーが登場して諸注意してくれるのですが、既にこの時点で生ハムと焼うどんの二人ははっちゃけておりました。七変化な声色を駆使してのアナウンスに会場は爆笑。いったい、本編では何をやってくれるんでしょうか?!

超本格派だけどフレンドリー!「フィロソフィーのダンス」

全ての音楽ファンに愛されるグループを目指す4人組「フィロソフィーのダンス」。楽曲がファンキーでディスコティック!そこにシャウトが入る構成、すごく好きです。Especiaと一脈通ずるところがあるように思いますし、個人的にはK-POPガールズグループのMAMAMOOを思い出しました。

とんでもなくスキルフルなグループですが、アイドル感が薄いか、というとそんなことは全くありません。メンバーみんなの笑顔が眩しくて、日向ハルさんの「通じ合えたね!」の一言にはファンの方もかなり魅了されていたよう。

個人的には、リーダーで青担当の奥津マリリさんが大人カワイすぎてかなりの衝撃でした。うーん、また見たい!

ノンストップシャウトがアツい!「プティパ -petit pas!-」

ミスiD2015でミスiD2015賞とうしじまいい肉賞を受賞、モデル活動などでも知られる篠崎こころさんを擁する3人組グループ「プティパ -petit pas!-」。

まず目を引くのは3人ともそれぞれに違ったタイプの美女ぞろい、という点なのですが、ルックスだけのグループではありません。ものすごくエモーショナルなグループでした。

センターの篠崎さんがシャウト&ヘドバンは大迫力、日向すずさんもかなり歌い上げてくれるし、ロングヘアの真中のぞみさんもキレのあるパフォーマンス。三者三様にパワフルなんです。

次から次に曲が押し寄せてくるメガミックスで、休みなく走り続けていたのも印象的でした。

明るく楽しく元気いっぱい!「神宿」

2014年に結成された原宿発!の5人組ユニット。もうわちゃわちゃ感がすごい!『KMYD』は、もしかするとYMCAリスペクトな楽曲?曲中の「K!M!Y!D!」コールとポーズが楽しさ満点です。

見ていて笑顔になるステージングが魅力的。ともかく明るいグループで、ファンの皆さんも笑顔で大騒ぎしていましたね。

5人組ということで、1部を制したまねきケチャと近いテイストも感じますが、まねきケチャが賑やかにお祭りしつつ、ちょっと陰もあるでんぱ組.incの系統だとしたら、神宿は全力疾走で美少女が駆け抜けるももいろクローバーZの系統、という印象でした。神宿もかなり支持が厚そうですね!

最強のトリックスター!生ハムと焼うどん

ラストを飾るのは、高校生時代にセルフプロデュースで赤坂BLITZワンマンを成功させたJK(常識覆す)二人組。前哨戦最大のトリックスターである生ハムと焼うどん(通称生うどん)。ウレぴあ総研でも特集に登場していただいています。

今回の寸劇ネタは、なんとこのイベントそのもの!生うどんに投票しようと考えているファン(西井さん)の中に、「神宿の一ノ瀬みかちゃん可愛かっただろ…投票しちゃえよ」と囁く悪魔(東さん)の声が。しかも一ノ瀬さんのお面まで用意してある周到ぶり。一本取られた!

悩みに悩んだファンが、「結局間を取ってフィロソフィーのダンスに投票した」という一言や、生うどんとプティパが落ちた、という失礼すぎる展開は、こちらが冷汗をかくほどのギリギリっぷり。しかも、合間合間でワンマンライブの告知を挟んでいく抜け目ゼロなスタイル。

後半はオナラでホワイトハウスを爆破されたオバマ大統領が怒るという謎展開からお客さんの薄毛いじり、そしてみんなでチューチュートレイン!現場で見ていても怒涛の展開過ぎたんです…。

練りに練った戦略性と当意即妙のアドリブ力、これが生うどんの強さなんですね。

同時に、生うどんファン(食いしん坊)のアツさも印象的でした。生うどんの二人、ファンにめっちゃ愛されているんですよね。寸劇パートで無茶をしまくってもどうにかなってしまうのは、二人の愛嬌と頭の回転、そしてそこにほれ込んだファン(食いしん坊)の信頼感あってこそでしょう。

混沌の第二部を勝ち抜いたのは、トリックスター生うどんと若い力の神宿!

いよいよ結果発表。ネット投票2位に神宿、そしてネット投票でぶっちぎりの1位を獲得したのが生うどん。そして、会場投票では、1位の神宿。僅差の2位に生うどんが入りました。

第二部は、1位に生うどん、2位に僅差で神宿が入り、この二組が決勝進出!

ラストの全員集合でもグイグイ来まくっていたのが生うどん。全発言に絡んでいこうとする前のめりっぷりはさすがで、MCを務めるピンキーさんが対応に困って思わず「やりづらい」と一言(笑)。それでもガンガン突っ込んできて、神宿と一緒に「神宿ですっ!」をやってみたりと、大暴れ。いやー、すごい度胸でした。

いよいよ熱い夏到来!今年のTIFも楽しみすぎる!

これで8月5日、TIF2016一日目に開催される決勝戦の顔ぶれは、1部を勝ち抜いたまねきケチャとMAPLEZ、そして2部を勝ち抜いた生うどんと神宿の4組、ということになりました。かなり興味深い決勝戦になりそうです。

会場得票1位同士のまねきケチャvs神宿は、大きな見どころでしょう。おしゃれでカラフルな美少女5人組、という共通項がありながら、陰影のはっきりしたキャラクターのまねきケチャと、元気いっぱいエネルギッシュな神宿は好対照。新世代アイドルシーンを占う一戦、という予感もします。

この構図の中で、唯一の地方勢、MAPLEZがどれだけ団結力を発揮できるか、という点も見ものです。全国からアイドルファンが集結するフェスでもあるTIF。広島からやってきた彼女たちにメインステージを任せたい、という思いがまとまれば、もしかしてもしかするかも…。

そして、ネット投票で圧倒的な強さを見せつけた生うどんが、決勝戦ではどんなネタを仕込んでくるのかも注目です。メインステージでいったい何をやるんだ?!というザワザワ感はピカイチ。食いしん坊のアツい応援と、「怖いもの見たさ」な票をまとめて、大旋風を起こす可能性も高いでしょう。

また、今回惜しくも決勝戦進出とならなかった4グループにも、これを機に大きな注目が集まりそう。メインステージでなくても、ぜひその雄姿を目に焼き付けたい!今回の経験をバネに、素晴らしいステージを見せてくれることでしょう。

前哨戦からこんなにもアツかったTIF2016メインステージ争奪戦、決勝戦はとんでもないことになりそうですね。TIF2016が今から楽しみで仕方ないっ!今回のレポートは以上です。