企業経営層やトップアスリートも注目!毎日をハッピーに変える“瞑想”の魅力

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20世紀初頭のカウンターカルチャーの影響から、世界的に広まった「瞑想」。時代は変わり、脳科学の進展とともに科学的な実証を得ながら、今や“心を整える”メンタルトレーニングとして、日々強烈なプレッシャーと闘うビジネスパーソンやプロスポーツ選手にも愛好家を増やしています。
 
いくつかその例を挙げると、アップルの創業者スティーブ・ジョブズが、禅や瞑想に心酔していたのは有名な話し。大手企業の取り組みでは、2007 年からGoogle社がいち早く社内研修のひとつとして瞑想を実践しています。また、現在日米通算安打数が話題になっているメジャーリーガーのイチロー選手も、試合当日は誰よりも早く球場を訪れ、ストレッチなどの身体の手入れを行った後、ロッカールームで瞑想を行うというルーティンワークを怠らないといいます。
 
とはいえ、自分にはイチロー選手のような、ハイパフォーマンスを活用する場面はないなぁ〜と思う方もいらっしゃるかと思いますが、瞑想による“心のお手入れ”で、無駄なイライラが解消されたら、集中力や行動の生産性が上がり、より気持ちよく過ごせるのではないでしょうか。

ネガティブな感情に振り回されない練習

私たち人間は1日に約6万回という膨大な数の考えごとをしていて、これはほぼ毎秒、休みなく考え続けている状態。そして、心の置き方によっては、その考え事の60%以上がネガティブな内容という場合があります。
 
感情のコントロールが苦手な人を例えてみると、遊園地のコーヒーカップに乗り、“雑念”という回転にぐるぐると振り回されている状況・・・。集中力も散漫になるし、本来やるべき目の前のことが手につかないありさま。当然、夜だって眠れません。
 
そんな時こそ、瞑想の出番です。瞑想はサンスクリット語で「ディヤーナ」と呼ばれ、【調身(姿勢を正し)、調息(呼吸を整え)、調心(注意・集中力を制御する)”】という手順を踏みながら、自己実現していくテクニック。“ヨガ本来の目的=瞑想”といえるほど、ヨガの実践で大切に扱われています。

ぼーっとした時間が脳を活性化!

では実際に、瞑想を行うとどんなことが起きるのでしょうか。
 
私たちの思考は「モンキーマインド」と呼ばれ、落ち着きなく木から木へと飛び移るサルのようだとたとえられます。そこで、目を閉じて姿勢や呼吸などの対象物に意識を向けることで、散漫した心を“いまここ”という一点に集中させます。うまい具合に集中が深まり、脳がぼーっとしている状態(アイドリング状態)になることで、脳の様々な領域が活性化し、集中力や記憶力、意思決定力という認知機能が高まります。そして、感情をコントロールしやすくなるため人間関係の改善や、やる気を喚起し、ネガティブな発想を新しいアイディアに転換するような、柔軟でポジティブな思考に変化させます。もちろん、高ぶった感情や五感が鎮まり、疲れた心がリセットされるので、心地よい眠りの導入にもぴったり、といういいことずくめ。
 
だからこそ、忙しい人ほど瞑想を行いましょう。「今日はまったく集中できなかった!」、なんていう日もありますが、途切れ途切れの集中でも大丈夫。静かな環境で目を閉じ、呼吸を感じるだけでも十分リラクゼーションは深まります。
 
次回のコラムではご自宅で実践していただける瞑想法を紹介しますので、ぜひお試しください。
 

村上華子ヨガインストラクター。日本にパワーヨガを広めた立役者、綿本彰氏のもとでヨガを学び、2008年ヨガ仲間とともに「HASYOGA(ハスヨガ)銀座」を設立。都内ヨガスタジオでレギュラークラスを担当する他、各種ヨガイベントにも出演中。また、雑誌やWEBでヨガネタを執筆するライターとしても活動の場を広げる。2012年に第一子を出産後は、マタニティヨガや女性の健やかさを育むヨガの探求にも熱を傾ける。
 
【執筆記事】
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photo:Thinkstock / Getty Images