茂木健一郎氏が「自民党しかない」という声に落胆 「変われない日本を象徴」

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8日、脳科学者の茂木健一郎氏が自身のブログ上で、「自民党しかない」という声に対して、「変われない日本を象徴している」と今の社会のあり方に警鐘を鳴らした。

茂木氏は「『やっぱり、自民党しかない』の背後にある、変わらない日本、変われない日本」というタイトルのもと、政権交代に関する持論を展開した。なんでも「政権交代」は、民主主義における「呼吸」のようなものだという。一時期を除いて政権交代が実現しない戦後日本は、いうなれば「政治的には呼吸を止めてしまっていた」と語る。

茂木氏は「投票による民主主義が機能している国では、定期的に政権交代が起こる」と指摘し、「同じ政治家さんたちが、交代して、与党の立場と、野党の立場を経験することで、違った風景が見える。政治家としての資質が向上する」とコメント。これが与党や野党という一つの立場ばかりにいると、徐々に政治的眼力が腐ってくるというのだ。

そんな茂木氏は「政権交代の可能性が最大になるように投票したい」という信条を持っているようで、「日本のようによどみやすい国では、政権交代自体に価値があり、それ以上の実現価値は存在しないとも思っている」と断言している。

茂木氏はここで、「外国経験の長い方」と話したときのエピソードを披露。皆で国際情勢などについて語り合う中、その人が「でも、やっぱり、自民党しかないんですよね」と漏らしたという。この人の発言通り、読売新聞の報道によると、10日に予定されている参院選選挙において、自民党は全年代から支持を受け、比例選第一党に迫る勢いだ。茂木氏は「その言葉のニュアンスに驚くとともに、内心ひどく落胆した」と、当時を振り返っている。

安倍政権の特徴について、茂木氏は日本の社会を変える構造改革や規制緩和の動きがにぶいと指摘した上で、そうした遅さが真の経済成長の足を引っ張っていると語る。そして、「『やっぱり、自民党しかない』という意見が、変わらない日本、変われない日本を象徴しているように感じた。単に選挙結果だけのことではない」と力説するのだ。

茂木氏は続けて、「やっぱり、自民党しかない」という声について「『ああ、ここに、新卒一括採用や、記者クラブや、偏差値入試を支える、変わらない、変われない日本のメンタリティがあるんだ』と思った」と漏らし、「おそらくそんな日本に対してこそ違和感を持っている」と綴っていた。

【関連リンク】
茂木健一郎氏のオフィシャルブログ

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