自動車メーカー・日産のスペインの子会社が、自動車の販売を全てTwitter上で完了させたことを発表しました。普通は自動車のディーラーに何度か足を運んで契約を交わして納車、という流れになるわけですが、ついに自動車がネットだけで買えるという時代になりつつあるようです。

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http://www.newsroom.nissan-europe.com/uk/en-gb/Media/Media.aspx?mediaid=147858

Nissan sold a car on Twitter | The Verge

http://www.theverge.com/2016/7/7/12122018/nissan-twitter-social-media-car-sale-spain

Twitterユーザーの@escolanoことラウル・エスコラノさんは、ハッシュタグ「#compraruncocheportwitter」(英語で「Buy a car on Twitter」の意味)を使って、SNSのやりとりだけで自動車の販売を完了させるという「挑戦」をスペイン中のカーディーラーに対して投げかけていました。そのエスコラノさんの挑戦に乗って実際に本人と1度も顔を合わせることなく、SUV「エクストレイル」の契約を完了させてしまったのが、スペイン北西部の都市ア・コルーニャで日産のディーラーを運営する「Antamotor」です。





自動車を選ぶ時には、実際にデザインを確認したり、車内に入って内装の質感や使い勝手の良さなどを細かに確認したりと、多くの確認すべき点があるものです。しかし全てをSNS上で完了させるという目標を掲げている以上、ディーラーに足を運んでしまうことはできません。そこで、Antamotorは誰でもスマホだけで世界中に生配信したり生配信を見たりできる「Periscope」を使うことで、見たい場所を詳細に確認できるようにすることに成功しています。

また、エスコラノさんはTwitterで彼のフォロワーに対して、どのクルマを買うべきか投票を募りました。すると、43パーセントのユーザーが「エクストレイル」に票を入れたこともあって、エスコラノさんは契約を決断するに至ったそうです。

契約が完了すると、普通だとディーラーを訪れて鍵の引き渡しを受けて納車が完了、という流れになるものですが、ここでもAntamotorとエスコラノさんは「全てオンラインで完結」という当初の目標を貫徹することに。実際に顔を合わせるわけにはいかないので、Antamotorはクーリエ便を使って自動車の鍵をエスコラノさんに宅配しました。そしてエスコラノさんはその鍵を持ってスペイン日産の本社を訪れ、そこで初めて実車の引き渡しを受けるに至りました。





今回の試みでは、クルマ選びから内外装の確認、契約内容の確認から納車までのほぼ全ての段階をネット上で「やっちゃえ」ということになったわけですが、実際に大きなお金を払うことになる自動車の購入をネットだけで済ませてしまうというのは、すごさを感じる反面で少し心配になってしまう部分も否めません。そのため、今後どのレベルで自動車のオンライン販売が一般化するのかはまだまだ未知数ですが、ネット時代のクルマ選びと購入の新しいカタチとなり得る点で、興味深い出来事と言えそうです。