「夜なかなか寝付けない…」を解消!薬膳で梅雨時期の不眠症対策 

写真拡大

いよいよ梅雨も本番。

日中でも太陽は厚い雲に隠れてしまい薄暗い空を見ていると気分もなかなか晴れませんね。

この時季、気持ちが落ち込みやすく夜寝つけなかったり、重だるさから途中で目が覚めてしまったりと不眠に悩まされる方も多いと思います。

気分だけではなく、からだの中では梅雨の時季特有の気温の乱高下と湿気で体温調節がうまくいかなくなることから不眠症が一番多い季節とも言われています。

­

「薬膳」の理論に基づいた食べ物の力で不眠を解消し、梅雨を乗りきりましょう!
不眠症は体の「陰陽」のスイッチがうまく切り替わらないことが原因
不眠症のことを東洋医学では「失眠」と言います。“眠りを失うこと”は体内の眠りスイッチの切り替え不良の状態です。

「失眠」の症状はさまざまですが、テレビや雑誌などで交感神経と副交感神経のスイッチが上手く切り替わらないことが不眠症の原因の一つであると聞いたことがあるかもしれません。

東洋医学では、からだの中の「陰」と「陽」の切り替えかうまくいかないことが失眠の原因なとされています。「陰陽」のスイッチがうまくいくということはすなわち明るくなれば目が覚めて活動し、暗くなると自然に眠くなることをさすのです。

­

ではその切り替えスイッチをスムーズにするにはどうすればいいのでしょう?
不眠症に関連する「臓」は「心」と「肝」、「脾」
薬膳では、私たちの体は、「肝」、「心」、「脾」、「肺」、「腎」の5つの臓器から成り立っていると考えられており、これらを「五臓」とよびます。

そのうち、不眠症に関連するのは「心」、「肝」、「脾」。その臓器をいたわることで不眠症を改善し、体内の陰、陽スイッチを正常に戻します。

「心」を安定させる“養心、安神作用”や「肝」を正常に働かせ、養う“養肝、平肝作用”、そして「脾」の機能を高める“健脾作用”の食べものを摂ることが大切です。
まずは養心、安神作用の食材をとり入れて! さらに症状に合わせて組み合わせを
不眠症におすすめの食べものは以下のとおりです。どんな不眠症の方でも養心、安神の食材はすべておすすめです。

ストレスでイライラを感じたりする不眠症は平肝、養肝を組みあわせるとよいでしょう。

疲れすぎが原因の不眠は健脾のものを組みあわせるとなお改善に役立つでしょう。

­

●養心・安神

あさり、牡蠣、しじみ、ハツ(豚)、小麦、ココナッツ(強心)、ひじき、鶏卵、ユリ根、青梗菜、アーモンド、蓮の実、蓮の葉、蓮の芯(お茶)、ウーロン茶、紅茶、コーヒー、ジャスミン茶、緑茶など。

●平肝・養肝

牡蠣、イカ、うなぎ、レバー、すずき、クレソン、菊花、トマト、ピーマン、セロリ、苺、アロエなど。

●健脾

大豆、いんげん豆、ひよこ豆、じゃがいも、さつまいも、山芋、枝豆、オクラ、なす、人参など。
おすすめレシピ「ハスの実入りあさりのトマトリゾット」
上記の効能を持つ食べ物をたっぷり使った不眠症の薬膳をご紹介します。

­

〈材料〉 (2人分)

ハスの実­­­­­­­ …20g

あさり(殻付・砂抜き済み)…150g

青梗菜­ …1/2株

トマト(小)…1個

にんにく…1/2片

コンソメ…1/2個

粉チーズ…大さじ1

米…0.5合

オリーブ油…大さじ1

塩、こしょう…少々

­

〈作り方〉

1.にんにくはみじん切りにする。青梗菜、トマトは2cm角に切る。あさりは殻同士をこすり合わせて洗う。ハスの実は2、3回ゆでこぼす。

2.米にハスの実を加え、一緒に炊く。

3.フライパンに油とにんにくを熱し、香りがたったらあさりを加えて炒め、油がまわったらトマト、コンソメと水1カップを加え、蓋をしてあさりの口が開くまで加熱する。

4.3に2と青梗菜を加えて混ぜ、とろりとするまで煮る。塩、こしょうで調味し、粉チーズをかける。

­

いかがでしたか? 薬膳を取り入れるのは、決して難しいことではありません。おすすめ食材を参考に、ふだんの食事に上手にプラスして、不眠の改善へ一歩踏み出しましょう!

­

<プロフィール>

清水加奈子

フードコーディネーターであり、管理栄養士・国際中医薬膳師・国際中医師・調理師の資格を持つ。

料理のおいしさ、シズルを伝える調理、盛り付け、食器のセレクトなどのスタイリングだけでなく、カロリー計算されたダイエットレシピの作成・アイディアレシピの提案、栄養専門調理実習講師、栄養関連の監修、中医学に基づいた薬膳レシピの提案、講師、などを行う。

­

© Photographee.eu - Fotolia.com