日本は2016年2月にH2Aロケット30号機の打ち上げに成功したが、中国メディアの頭条軍事はこのほど、中国にとって日本は宇宙開発分野の侮れない競争相手であると論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本は2016年2月にH2Aロケット30号機の打ち上げに成功したが、中国メディアの頭条軍事はこのほど、中国にとって日本は宇宙開発分野の侮れない競争相手であると論じる記事を掲載した。

 記事は、「宇宙開発分野において、中国は確かに多くの点で日本の先を進んでいる」と説明、その事例の1つとして月面着陸技術に言及した。それでも「日本は侮ることのできない競争相手である」とし、その理由として、かつて打ち上げ成功率70%と言われていた日本がH2Aロケットの運用を始めてからは30回中29回という高確率で打ち上げを成功させている点を指摘した。

 さらに日本は15年11月に商業衛星を搭載した29号の打ち上げに成功し、商業衛星の打ち上げ市場への参入を成し遂げたこと、また民間企業だけでなく政府も宇宙開発を重視しており、「非常に多くの民間企業と科学研究機構が関連プロジェクトに参加している」という点も日本を侮れない存在に押し上げていると論じた。

 記事の主張の要点は、宇宙開発分野において日本は確実に進歩を遂げているうえに、この分野を非常に重視して人材や資力を投入しているという点だ。今どれだけ中国が日本の先を進んでいても、中国としては決して安心できないということだろう。

 残念ながら、H2Aロケット30号機に搭載されていたX線天文衛星「ひとみ」は地上との通信ができなくなり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)はひとみの運用を断念している。しかし、ひとみが分解した原因についてはきちんと調査がなされているため、今後同じ失敗を繰り返さないように対策を講じることができる。失敗しない人や組織はいないのだから、失敗は成功のための必要過程という積極的な観点から今回の事態を捉えるのが、前進し続けるための最良の考え方だ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)