今年も浴衣シーズンが近づいてきました。店頭にズラリと並ぶ華やかな浴衣を見て、「今年は買い替えようかな」と考えている人も多いのではないでしょうか。浴衣選びのときに気を付けたいのが生地や色。選び方を間違えると安っぽく見え、残念な浴衣姿になってしまうことも……。

そこで今回は、アンティーク着物を中心としたスタイリングで非日常を演出する『蕾写真館』所属の着物スタイリストであり、芸能人の着物スタイリングも行う福智知子さんに、大人の女性にはおすすめできない浴衣の特徴を3つうかがいました。

■NG1:“ポリエステル生地”は大人が着ると安っぽく見える

店頭に並んでいる浴衣には、ポリエステルや綿の生地のものが多いです。ここで避けたいのがポリエステル。見た目の質感が安っぽく見えがちで、柄も10〜20代向きのものが多いです。

知らない人が見るとそれなりの浴衣に見えるかもしれませんが、浴衣を着なれている人や、目上の方が見ると子供っぽく見られがち。30代以降の女性は、浴衣を大人っぽく着こなすためにも、生地は意識したいところです。

そもそも浴衣は麻と綿が主流であり、今は綿を採用しているものが多くなっています。具体的におすすめの生地は、綿や綿麻と呼ばれるもの。見た目にも大人っぽさや落ち着き感があり、こなれた雰囲気を演出できます。

さらにワンランク上を目指すなら、綿絽(めんろ)、綿紅梅(めんこうばい)、絞りなどもおすすめ。綿絽は細かい穴が重なるように織られていて、光に透かして見ると点々と横に隙間が見えます。綿紅梅は格子状に折られていて、透かして見ると格子柄が見えます。これらは通の間でも愛される小粋な浴衣です。

■NG2:“パステルカラー”や“黒地にピンク”は大人女子には不向き

浴衣の色や柄は、基本的には似合っていれば、どのようなものでも問題ありません。最近は古典的な柄の他、ポップな柄のものも多数あり、モダンな雰囲気を楽しむことができます。ただし、以下4つのような色合いや柄は、避けた方が無難です。

(1)パステルカラーのみで構成される浴衣

薄い水色やピンク、レモンイエローなどのパステルカラーの浴衣は、大人の女性が着ると幼く見えがち。また、顔立ちが大人っぽい人は、浴衣と顔がチグハグに見えてしまうことも……。

そこでパステルカラーは避け、ワントーン落ち着いた色味を選ぶのがポイント。レモンイエローではなくマスタードイエローを選んだり、薄い水色ではなくややグレーがかったブルージュや紺、藍色を選ぶなど、色がワントーン抑えられるだけでグッと大人っぽい雰囲気になります。

(2)白地にパステルカラーの柄

白地に薄いピンクの花柄、白地に薄い水色、薄い紫など、白地にパステルカラーの柄をあしらった浴衣も子供っぽく見えがちです。特にポリエステルの生地で、且つこのような色味の浴衣は、どうしても安っぽく見えてしまいます。また、白やパステルカラーは膨張色でもあり、全体的にぼんやりとして見え、印象にも残りづらいです。

白地の浴衣を選ぶ場合、柄はパステルカラーではなく、紺や藍色をはじめとしたシックな色味のものを選ぶとメリハリも出て、大人っぽく着られます。

(3)黒地にピンクの柄

黒地に明るいピンクや紫の花柄の浴衣は、毎年よく見かけるタイプ。しかし、黒地にピンクという強いコントラストの浴衣は、どこかギャルっぽく見えがち。盛り髪や大きなヘッドアクセサリーと合わせると、下品に見えてしまうことも……。

黒地の浴衣を選ぶ場合、柄の色がシックなものを選んだり、古典的な柄を選んだりすると品よく着られるのでおすすめです。

(4)色数が多いもの

赤、水色、黄色、緑……ひとつの浴衣に使用されている色の数が多ければ多いほど、子供っぽい印象になってしまいます。大人っぽく着こなしたい場合は、色数が多い浴衣は避けた方が無難。色数が2〜3色程度のものがおすすめです。

■NG3:作り帯に兵児(へこ)帯!浴衣を台無しにする残念小物

浴衣を上品に着こなす上で、帯や浴衣小物選びも重要です。以下の帯や小物は、大人の女性にはおすすめできません。

(1)作り帯

ワンタッチで装着でき、手軽に使える作り帯。しかし、作り帯には形が決まりすぎているものが多く、“作り物感”が否めません。一目で作り帯だとバレてしまいます。簡単な帯結びの方法も多数あるので、苦手な人も是非帯結びにチャレンジしてみてください。

(2)鮮やかカラーの兵児帯

最近は帯の上に、ふわふわの兵児帯を巻いてアレンジを楽しむ人が増えています。しかし、赤やピンク、水色などの鮮やかカラーの兵児帯は、子供の浴衣を連想させるのでNG。また、キラキラとラメが目立つものや、レース使いのものもギャルっぽく見えがちなのでNG。

兵児帯の中でも、シンプルでシックな色合いのものであれば、大人っぽくアレンジすることができるので、落ち着いたトーンのものを選ぶのがおすすめです。

(3)大きな造花、垂れ下がり系のかんざし

ヘッドアクセサリーも注意したいところです。特に避けたいのが大きな造花。店頭でよく見かけますが、頭に大きな造花をつけると子供っぽく見えてしまいます。大人っぽくしっとりと着こなしたい場合は、シンプルなかんざしがおすすめです。

ただし、“銀ビラ”や“藤下がり”といった垂れ下がり系のかんざしはNG。これらのかんざしは七五三でよく使用され、若さの象徴でもあるため、成人式での使用まででとどめておいた方がよいです。

以上、大人の女性が着るには、あまりおすすめできない浴衣の特徴をうかがいました。是非これからの浴衣選びの参考にしてくださいね。

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【取材協力】

※ 福智知子・・・キモノスタイリスト。1981年6月和歌山生まれ。京都で着物修行を積み、東京でアンティーク着物に囲まれて働く。2013年『蕾写真館』を立ち上げ、着物スタイリング全般を手がける。独特の色使いに定評がある。フリーの着付師、きものアドバイザーとしても活動中。(HP、Instagram)