ヨーグルトは夜に食べよう!「美肌&美腸をつくる」新習慣

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腸活にダイエットにと人気のヨーグルト。朝食に食している人も多いかと思いますが、実は夜に摂るのがおススメ。しかし、食べる量やタイミングを間違えると太ってしまうリスクもあります。

そこで今回は健康管理士の筆者が、ヨーグルトを夜に食べることによる効果と、ベストな食べ方をご紹介します。

■夜にヨーグルトを食べるメリット

(1)自律神経の働きをうまく活用できる

せっかく乳酸菌を摂るなら、腸の動きが活発なときに摂って効率アップしたいもの。

腸の働きは自律神経のうち副交感神経が優位になる夜に活発になります。

忙しい1日の仕事を全て終えて、ホッとリラックスするときにヨーグルトを食べることで、ちょうど副交感神経の働きが最も優位になる睡眠時に腸に乳酸菌が届きます。すると腸の働きを促し、翌朝のスッキリの準備をしてくれるのです。

(2)睡眠中の美肌作りに!

ヨーグルトには美肌作りのカギを握る3つのアミノ酸が含まれます。

1つ目はアスパラギン。角質層の新陳代謝を促進すると同時に水分を保持して潤いを保ってくれます。

2つ目がセリン。お肌の天然保湿因子(NMF)に最も多く含まれているアミノ酸であると同時に、紫外線が気になるこの時期、メラニンの形成を抑制するという嬉しい働きも。

3つ目がプロリン。体内でコラーゲンを合成するときに不可欠なアミノ酸。さらに日中、紫外線などでダメージを受けたコラーゲンの修復までしてくれるという優れものです。

そして皮膚の細胞の修復や代謝の促進に大きな役割を担っている成長ホルモン。この成長ホルモンは入眠後3時間くらいの深い眠りの時に最も多く分泌されます。

夜ヨーグルトを食べることで、アミノ酸の働きを十分に生かせることは言うまでもありませんね。

■ついやりがちなNG食べ方!

ヨーグルトを夜に食べるとき、食べれば痩せると思い込んで、しっかり夕食を摂ったにもかかわらず「さらに200gものヨーグルトを食べて失敗!」という声を聴きます。

これは完全なNG! 夕食後、もしくは夕食時に食べるにしても、他のもの(できれば炭水化物)を減らし、食事量自体は増やさないようにしましょう。食べる量はその機能性にもよりますが、100g〜120g程度で十分です。

もうひとつやりがちなのが、プレーンヨーグルトをチョイスしてはちみつを加えるという食べ方。

はちみつには殺菌作用があるため、せっかくの乳酸菌が殺菌されてしまう可能性もあります。

水切りヨーグルトにすればコクが増して、甘味を加えなくても食べやすくなりますし、今からが旬のトマトと組み合わせてカプレーゼ風の夕食の1品にしてもいいでしょう。

どうしても甘味が欲しい場合は少量のオリゴ糖を加えるのがおススメです。

話題になるとつい試したくなるものですが、何でも“タイミングとバランス”が大切です。

「これだけ食べればいい! 」ではなく、食生活以外でも睡眠時間の確保や質の向上など相対的に考えた上で取り入れるのが賢明な大人の女性なのではないでしょうか。

【筆者略歴】

SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

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※ NoRegret / shutterstock