カメラもアナログ人気が再燃!原点回帰で、写真はやっぱりプリントしたい

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登場から30年を迎えるレンズ付きフィルム「写ルンです」が再流行し始めている。
7月15日には30周年 アニバーサリーキットの第2段が登場。そして、チェキ人気の再燃から、スマートフォンでプリントできる「スマホdeチェキ」も、新型が登場する。

カメラにも、アナログ復活の兆しがあるようだ。

そして、写真はやっぱりプリントしたい! という人の気持ちが戻ってきたのだろう。

●「写ルンです」が再流行の兆し
1986年に登場した、レンズ付きフィルム「写ルンです」。
当時は爆発的な人気を誇ったものの、その後デジタルカメラやスマートフォンの登場で、生産は縮小されていった。

しかし、最近になって、フィルムならではのアナログ感を愛好するユーザーからの人気が高まり始めてきた。

InstagramやTwitterに「#写ルンです」のハッシュタグも登場するなど、SNSへの写真投稿も増えている。

そんな中、富士フイルムから今年4月に「写ルンです30周年 アニバーサリーキット」が5万台限定で発売されて完売となった。

この人気の声を受けて、7月15日には第2弾が同じく5万台限定で発売される。
キットの内容は、現行の「写ルンですシンプルエース」(27枚撮り)に、懐かしの「写ルンです FLASH」をイメージした30周年記念着せ替えカバーなどが付属する。


写ルンです30周年 アニバーサリーキット」第2弾


写ルンですシンプルエース、30周年記念着せ替えカバーの他に、キーホルダーストラップや「写ルンです」に関するクイズを掲載した小冊子なども同梱される。

その名のとおり、フィルムにレンズや最小限のカメラ部品が付いているだけのレンズ付きフィルム、「写ルンです」。
最新デジカメのように鮮明な写真は撮れないが、そこに懐かしさや暖かみを感じてしまう。また、撮影した写真は現像するまで見られないので、1枚1枚を丁寧に撮るし、仕上がりを見るまでのワクワク感も高まる。

現像するにはカメラ店や家電大手量販店などを利用することになるが、最近では紙へのプリントだけでなく、データ化してCDやUSBメモリーに入れてくれるサービスもある。プリント写真を見て楽しむと同時に、写真データをSNSに発信することが可能で、さらに人気を高めている。

●スマホからプリントできるチェキがさらに進化
スマートフォンで撮った写真は、メールやSNSで共有できるけれど、一緒にいる仲間にはプリントして手渡すと喜ばれるし、みんなで文字やイラストを書き込めば盛り上がる。人気のスマートフォン用プリンター「スマホdeチェキ」には第2弾が登場する。


スマホdeチェキに新型が登場


「スマホdeチェキ」(富士フイルム)の新モデル。ゴールドとシルバーの2色から選択できる。

「スマホdeチェキ」は、スマートフォンからWi-Fi接続して簡単にダイレクトにプリントできることで人気の製品。インスタントカメラ「チェキ」用のフィルムが利用できる。

新モデルでは、デザインがよりスタイリッシュになったほか、旧モデルと比較して以下のようにプリント画素数と解像度も向上して、より高精彩・高画質なプリントが可能になっている。
・プリント画素数 640×480ドット→800×600ドット
・プリント解像度 254dpi→320dpi

さらに、これまでのCR123電池から、充電パックに変更になっている。USB充電できるので、モバイルバッテリーとともに持ち歩けば完璧だ。

音楽の世界でカセットテープやアナログ機器の人気が復活しているように、カメラの世界でもアナログへの人気が再燃、高まり始めているようだ。

写真をデータでやり取りする便利さや気軽さがある一方、プリントして手にする楽しさや喜びも見直されている。