日本人が交通ルールをよく守るという話は中国では有名な事実だ。2車線しかない道路に3台の自動車が並走する光景が珍しくない中国からすれば、なぜ日本人がこれほどまでに交通ルールを守るのか、不思議に思うようだ。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本人が交通ルールをよく守るという話は中国では有名な事実だ。2車線しかない道路に3台の自動車が並走する光景が珍しくない中国からすれば、なぜ日本人がこれほどまでに交通ルールを守るのか、不思議に思うようだ。

 中国メディアの騰訊汽車はこのほど、「どうして日本では信号無視する人がいないのか?」と疑問を投げかける記事を掲載し、日本人が信号を守る理由は「事故にあったら自業自得になるからなのだろうか」と考察した。

 記事によると、中国では「日本の歩行者が信号を守るのは赤信号を無視して車にひかれると、全責任を取らされるからだ」という噂(うわさ)があるのだという。しかし記事は「それは間違いだ」と指摘し、日本の交通法からその理由を説明した。

 続けて、信号機のある交差点での事故の場合、日本では歩行者が赤信号を無視し、自動車側は青信号で事故になった場合でも、自動車の過失割合は約30%ほどになると紹介。歩行者が黄色信号の場合では自動車の過失が約70%ほどとなり、決して歩行者の全過失になるわけではないと指摘した。

 一方、信号無視が絶えない中国では過失割合はどのようになるのだろうか。記事によると中国では、歩行者が信号を無視したという証拠がある場合、主な過失は歩行者にあるとされるが、自動車の過失もなくなるわけではなく、日本と中国とでは歩行者による信号無視で事故になった場合の過失の割合に大きな差はないのが現実だという。

 記事は「ではどうして日本では信号無視する人がいないのか?」と問いかけ、日本人は集団意識が強く、他人から軽蔑されたくないからだという意見や、日本人はルールを守る国民性だという意見もあると紹介しつつも、最後は「具体的な理由はわからない」とし、読者に自分で考えてみるように勧めた。

 車が1台も通っていないのに信号を守る日本人の姿は中国人からすると理解に苦しむようだが、交通ルールを守ったほうが安全であることに間違いはない。車が走っていなくともルールである以上は信号を守るという風潮は、日本が誇るべきことと言えるのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)