中国商品が世界を席巻、人気になっているのはどんな商品?―中国メディア

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中国の靴メーカー・回力(WARRIOR)の靴というと、中国人は「ダサい」「ゴム靴」などを思い浮かべるかもしれない。1970〜80年代、回力の白、赤や青の模様入り、黄色の靴底などのスポーツシューズは街のあちこちで見かけられた。しかし、この中国では忘れかけられている安価な靴が近年、欧米で人々が競って買う人気の高級靴になるとは誰が想像していただろうか。その昔20〜30元(約300〜450円)で売られていた「みにくいあひるの子」が、欧米では50ユーロ(約5650円)で販売される「白鳥」に変身し、高級ブランド扱いを受けているのだ。
回力のようなケースは他にもある。中国では「田舎くさい」と見られていた深緑のゴム靴「解放靴」が現在、海外のファッション界で人気となっている。イタリアの高級ファッションブランド・プラダのショーや英ラグジュアリーブランド・バーバリーの1月のメンズのショーなどでは、男性モデルがゴム底で、靴の先端もゴムで覆われた靴を履いていた。それは、どう見ても中国の「解放鞋」の改良版だった。その価格はと言えば中国では20元(約300円)だが、米国では75〜87ドル(約7650〜8880円)と、ナイキの靴に引けを取らない価格設定だ。
靴だけでなく、中国製の安価なスキンケア商品も海外で人気となっている。わずか20元(約300円)の大宝のSODクリームは、ほとんどの中国人家庭における必須アイテムでありながら、決して重用されてはいない。中国では、スキンケアを重視している人、特に女性の場合、欧米の有名ブランドや日本、韓国の商品を好み、「大宝」の商品はせいぜいハンドクリームとして使う程度。「スキンケア」という重大な任務を任せられる存在ではない。しかし、中国に来る一部の外国人は、安価な「大宝」をたくさん買って帰る。
「国の贈り物」に使われた「百雀羚」の商品も、外国人に大人気となり、「大宝」と並び、海外ブランドのスキンケア商品を圧倒している。このほかにも、中国での知名度は大して高くない皇后(Queens)ブランドの片仔廣真珠クリームは、日本や韓国などのアジア太平洋地域で非常によく売れている。中国国内ではその値段わずか30元(約450円)だが、欧洲へ行くと60ユーロ(約6800円)で販売されている。
外国人に人気の中国の商品というと「老干■」を忘れることはできない。SNSのフェイスブック上では、サイモン・ストールというアカウント名で「老干■愛好家」のページが立ち上げられている。世界各地の老干■のファンたちから寄せられている最も多い質問の一つは、「どこで老干■が買えるの?」だ。SNSのツイッターにも、老干■の熱烈なファンがたくさんおり、その斬新な食べ方が次々に寄せられている。
海外でも多くの華人向けスーパーマーケットで老干■が売られており、米国では1本2〜3ドル(約200〜300円)、欧州では2〜3ユーロ(約225〜340円)。安くておいしいと現地で話題だ。しかし、ネット通販大手・アマゾンでは、10〜20ドル(約1000〜2000)円と、贅沢品となっている。(提供/人民網日本語版・編集KN)