赤色は脳を興奮状態にする

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子どもの勉強部屋は落ち着いた配色を...と考えるのが普通だが、刺激的な赤や黄色な色で内装を施すと、集中して学習効果があがることがわかった。

オーストラリアのカーティン大学のチームが研究をまとめ、医学誌「メディカル・イクスプレス」(電子版)の2016年6月20日号に発表した。

実験前は「淡い色の方がリラックスできる」と言っていた

研究チームは、勉強部屋の内装の色が学習効果に与える影響を調べるため、学生たちに6種類の色の部屋で順番に試験を受けさせ、成績を比較した。「鮮やかな赤色」「鮮やかな黄色」「濃いブルー」「淡いブルー」「濃いグリーン」「淡いグリーン」の6つだ。試験は大学入試の国語の読解力問題を使った。

事前に学生たちに部屋の印象を尋ねると、ほとんどの学生が「淡い色の方がリラックスできる」と語り、特に「鮮やかな赤色」については、3分の2の学生が「落ち着かないので嫌だ」と回答していた。

ところが、実際に各部屋で試験を受けさせると、「鮮やかな赤色」と「鮮やかな黄色」の部屋の成績が一番良かった。「嫌だ」と言いながらも、赤色や黄色の部屋の方が集中して試験に取り組むことができたわけだ。

赤色や黄色は心拍数を高め、脳を刺激する

研究チームのアシール・アルアシュ博士は「学生たちは、淡い色の方が落ち着くので学習環境にふさわしいと言っていましたが、少し落ち着かないくらいの方が集中力は高まるようです。赤色と黄色の部屋の成績が良かったのは、鮮やかな色によって神経が刺激され覚せいしたと考えられます。勉強を退屈と感じる子どもであればなおのこと、部屋を赤色にして、頭を刺激すべきでしょう」と語っている。

過去の研究でも、リラックス効果がある青色や緑色に比べ、赤色や黄色は神経系統を刺激し、血圧や心拍数を高め、脳を興奮状態にすることがわかっている。