近年、日本人の海外留学者が減少している。文部科学省によれば、2004年における日本人の海外留学者数は過去最高の8万2945人だったが、その後は減少を続けており、13年には5万5350人にまで減ってしまった。(イメージ写真提供:123RF)

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 近年、日本人の海外留学者が減少している。文部科学省によれば、2004年における日本人の海外留学者数は過去最高の8万2945人だったが、その後は減少を続けており、13年には5万5350人にまで減ってしまった。

 13年における日本人の留学先を国別で見てみると、留学者数がもっとも多かったのは米国だったが、2位は何と中国だった。米国では日本より進んだ技術を学ぶことが可能であるため1位は納得だが、日本より進んだ技術の少ない中国に留学する理由は何だったのだろう。中国メディアの突襲新聞はこのほど、「中国に留学する日本人が増えているのはなぜ?」と題して、その理由を分析する記事を掲載した。

 記事は、文部科学省に統計を紹介し、12年に中国に留学した日本人の数が、前年に比べて18%も増え、2万1126人に達したと紹介。「中国に好感を持たない日本人が増えていると言われているのに、留学生が増えるのはなぜなのか?」と問いかけた。

 続けて、その問いに対する最大の理由として「日中の経済関係」を挙げ、中国にとって日本は第5位の貿易相手国であり、日本にとって中国は最大の貿易相手国であることを指摘。日本にとって中国との貿易額が増加の一途を辿っており、日本では「中国語の重要性が増している」とした

 また記事は、日本人の「実用主義」も関係していると分析し、中国が好きか嫌いかは別として、語学を習得し「貿易の主戦場」である中国への理解を深めるためには、留学が一番良いと指摘。記事は、中国留学はメディアを通してではなく、実体験により「本当の中国を日本人に知ってもらう良い機会」であり、中国は「心を広げて」歓迎するべきだと主張した。

 日中両国で未来を担う若者が留学を通じて行き来し、互いに相手国を理解するのは双方にとって大きなメリットとなる。こうした若者たちによって新しい日中関係が築かれていくことを期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)