ギズモード・ジャパンより転載:スイッチひとつで忘れてしまうなんて。

ベルギーのルーヴェン・カトリック大学と、ドイツのライプニッツ神経生物学研究所が「Biological Psychiatry」にて、記憶に関する新たな発見を発表しました。研究によると、マウスを使って行なわれた実験で「遺伝子スイッチ」を切ることで記憶が消えたというのです。さて、遺伝子スイッチとは...。

研究で使われた実験マウスは、ランプが点くと箱の中を移動するように「移動しないと足にビリビリとショック与える」仕組みでトレーニングされました。しかし、しっかりとトレーニングを積んだマウスが、遺伝子スイッチを切ると、ランプ点灯→移動というタスクがこなせなくなったのです。これを、研究者は遺伝子スイッチオフにより、記憶の一部が消えたからだと考えました。

さて、この実験でいう遺伝子スイッチとは、「neuroplastin(NPTN)」とよばれる遺伝子のこと。未知の部分が多く、まだ数少ない機関でしか研究対象にあがっていないそうですが、脳の働きにおいて非常に大きな役割を担っています。マウスの実験では、このNPTN遺伝子を刺激し記憶を消去。たったひとつの遺伝子が記憶に影響を与えることに、研究員たちも驚いているということです。

記憶を消すというと、ミシェル・ゴンドリーの映画「エターナル・サンシャイン」を思い出しますね。消したほうがいい記憶もあれば、消したいけれど消えたほうがツラい記憶もあるでしょう。人間は、生きていくために忘れるという能力を持っていますが、今回の研究がその能力拡張にどう役立っていくのか、これからの進展しだいです。


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source: ScienceBlog

(そうこ)
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