モウリーニョがユースから昇格させた49人の選手

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6日に行われたジョゼ・モウリーニョの記者会見。

マンチェスター・ユナイテッドの監督に就任してからは初めて開かれた公式会見ということで、多くのメディアが集まった。

補強選手についてジョークを披露するなど、笑いもあったこの日のモウリーニョ。

記者会見のなかではユース選手の起用法について質問が出たのだが、この時モウリーニョが答えた内容が話題だ。

ジョゼ・モウリーニョ(マンチェスター・ユナイテッド監督)

「私はこれまでアカデミーから49人の選手をトップチームに昇格させてきた。

なかにはビッグネームもいて、チャンピオンズリーグやEUROで優勝した選手、あるいは代表チームでプレーする者もいる。

49人というのは多いよ」

具体的な数字を出し、若手選手を成長させてきたという実績を主張したのだ。

しかし、この意見に対しては懐疑的な見方をするメディアも現れ、しまいには英国各紙がその49名の選手を突き止めてしまったのだ。

モウリーニョ監督は若手の起用に積極的なのだろうか、あるいは消極的なのだろうか?その顔ぶれを見てみることにしよう。

【ベンフィカ】

ディオゴ・ルイス
ヘラルド・アウヴェス

【ウニオン・レイリア】

ヌーノ・ラランジェイロ
ジョアン・パウロ

【ポルト】

カルロス・アウベルト
ブルーノ・モライス
ペドロ・オリヴェイラ
レイナウド
ホカ
ウーゴ・ルス

【チェルシー(1次政権)】

サム・ハッチンソン
ジミー・スミス
マイケル・ウッズ
アンソニー・グラント
ベン・サハル
スティーヴン・ワット
レニー・ピッジリー

【インテル】

ダヴィデ・サントン
アレン・ステヴァノヴィッチ
マリオ・バロテッリ
ルーカ・カルディローラ
ジュリオ・ドナーティ
レネ・クルヒン

【レアル・マドリー】

アルバロ・モラタ
カゼミロ
ナチョ
ヘセ
ホセル
トマス・メヒアス
オマル・マスカレル
ファビーニョ
ペドロ・メンデス
ホセ・ロドリゲス
デニス・チェリシェフ
サラビア
フアン・カルロス
ディエゴ・ジョレンテ
アレックス・フェルナンデス
ダヴィド・マテオス
ジェスース
アントニオ・アダン
フェルナンド・パチェコ
ホルヘ・カサド

【チェルシー(2次政権)】

ルイス・ベイカー
ドミニク・ソランケ
ジョン・スウィフト
ルベン・ロフタス=チーク
アンドレアス・クリスティアンセン
ベルトラン・トラオレ

こちらがその顔ぶれである。

アルバロ・モラタやマリオ・バロテッリといったワールドクラスの選手から、無名の若手に至るまで様々である。

英国『Times』では、それぞれの選手がモウリーニョ以前とモウリーニョ政権時にどれだけ出場していたかというデータも紹介している(ヴァラヌやズマなど、一部間違いあり)。

この表によれば、モウリーニョの手によってトップチームでの出場試合数を劇的に増やしたのはダヴィデ・サントン(インテル)やマリオ・バロテッリ(インテル)、アルバロ・モラタ(レアル・マドリー)、ナチョ(レアル・マドリー)、アントニオ・アダン(レアル・マドリー)といった選手である。

しかし、これだけの選手を昇格させながらも実際に1試合しか起用しなかった選手は23名もおり、10人のプレーヤーがわずか2試合にしか起用されなかったという。

こうして見ると、確かにユース選手を積極的に起用しているとは言えないかもしれない。