この季節、イヤなアイツはハーブで遠ざけろ!

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執筆:磯部尚美(JAMHA認定ハーバルセラピスト)

この季節、人によっては「1番にイヤ」な存在なのかもしれません。
暗い部屋の電気をつけた瞬間、あの素早い動きを見ると、本当にびっくりしますよね。そう、「ゴキブリ」です。
蒸し暑く気温の高い季節は、とくに活発に行動しているので、家のあらゆる隙間から入り混んできます。安らぎたい自分の家で、ゴキブリにビクビクしながら過ごすなんて…、嫌ですよね。

ドラッグストアには様々な害虫駆除グッズが販売されているので、いろいろと試している人も多いとは思います。
ここでは、家庭でおなじみの材料で簡単に作れる、「ゴキブリ除け」をご紹介しましょう。

アイツが嫌がる「スパイスハーブ」

「ゴキブリ除け」に使うのは、身近なスパイスハーブです。
ハーブの中には、ゴキブリの嫌がる香りを放つものがあります。その代表的なものが「クローブ」です。和名で「チョウジ」とも呼ばれるインドネシア原産のこのハーブは、ツンと鼻にくる特徴のある香りと、強い殺菌力をもち、肉料理の腐敗防止や風味づけの香辛料として利用されています。

また、古くから病気除けや魔除けのためのお守りとして、部屋に吊して香りを漂わせる「フルーツポマンダー」の材料としても用いられてきました。
インドで伝統的に楽しまれているチャイに加える香辛料としても知られています。

作り方はこんなに簡単!

クローブをミルサーなどで細かく粉砕し、重曹と混ぜ合わせるだけ


混ぜ合わせたパウダーを市販のお茶パックで包み、小皿や容器に入れて、窓際や玄関、キッチンなど、家中の気になる箇所に置いておきます。

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クローブは香りが強いので、重曹大さじ1杯にクローブひとつまみ程度を目安にして、香りの様子をみながら自分好みのパウダーに仕上げてください。

香りが薄くなってきたと感じたら、新しいものと交換するか、クローブの精油が手に入れば、重曹の量に合わせ、少量の精油を垂らすと香りが持続し、またしばらく使えます。

薬剤のような強力な殺虫パワーとまではいきませんが、ゴキブリが嫌がる芳香で、近寄らせないよう働きかけます。
そしてなにより、食用としても使える素材なので、万が一のときに安心です。

重曹は部屋の湿気を吸収する役目も果たします。シーズンが終わって不要になったときには、掃除剤としても使えて無駄がありません。

<ご注意ください!>
・クローブは香りが強いので、使用量にご注意ください。
・天然アロマオイル(精油)は引火の可能性があるので、取り扱いには十分注意してください。
・小さなお子様やペットのいる家庭では、手の届かない場所に吊るすなどし、誤って口に入れることのないよう、十分にご注意ください。
・天然アロマオイルは(精油)有効成分の濃縮したエッセンシャルオイルです。お子様の手の届かない冷暗所で保管し、原液が皮膚についたり、目に入らないように注意してください。

アイツを呼ばない環境づくりも

侵入させない


まずは家の隙間をチェックして、外から入ってこないようにしましょう。
ひと昔前の家に比べて、気密性が高い現代の住まいは、隙間は少ないようにも感じられますが、ほんの少しズレた窓や網戸から、また換気扇やエアコンなどからも侵入してくる可能性があります。
窓際や玄関などに嫌がる香りを漂わせ、寄せ付けないようにしたいですね。

部屋はスッキリに

床に落ちた食べ残しやカスをそのままにしない、キッチンの生ごみの処理にも注意を払うなど、こまめな清掃で餌になるものを排除することが大切です。
また、床に物を置かない、家具を最小限にするなど、なるべくスッキリさせましょう。

万が一ゴキブリに遭遇してしまったとき、部屋がゴチャゴチャしていては、すぐに隠れてしまい、捕まえられずに見失ってしまうかもしれません。
さっぱりスッキリした部屋づくりは、害虫の住みにくい環境づくりにもつながることでしょう。


<執筆者プロフィール>
磯部 尚美(いそべ・なおみ)
東京都生まれ。JAMHA認定ハーバルセラピスト。JATA認定ハーブティーソムリエ、ハーブセラピスト。日本園芸協会認定ハーブコーディネーター。植物療法を生活に取り入れ、その薬理作用を実感してハーブを学ぶ。現在三人の男児を育児中。美容や健康維持のためのハーブ療法について研究。優しく寄り添ってくれる植物との共生を感じながら「植物の癒しの力で美しく健康に」をコンセプトにしている。