最近、76万平方メートルの広さを誇る羽田空港の清掃員・新津春子さんが「国宝級の清掃職人」と日本で大きな話題になっている。

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最近、76万平方メートルの広さを誇る羽田空港の清掃員・新津春子さん(46)が「国宝級の清掃職人」と日本で大きな話題になっている。

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羽田空港は、2013年、14年、16年に「世界で最も清潔な空港」に選ばれており、その背後には新津さんの大きな貢献がある。

新津さんは中国瀋陽市生まれで、父親は中国残留孤児の日本人、母親は中国人だ。新津さんは17歳の時に、一家で日本へ移住したが、その当時新津さんは全く日本語が話せなかったという。

中国では日本人ということでいじめを受け、日本では中国人として差別を受けていたという新津さん。日本に来たばかりの時は、日本語ができなかったこともあり、高校生の時にアルバイトとして雇ってくれたのは清掃の仕事だけ。それ以降彼女はずっと清掃の仕事を続けてきたという。

■清掃一筋21年
一生懸命に、そして丁寧に清掃の仕事をすることで、新津さんはすぐに他の人から「彼女の仕事は、清掃員の域をはるかに超えた職人の域に達している」と絶賛されるようになった。

新津さんは努力してビルクリーニング技能士の資格を取得した。その背後には数十年のたゆまぬ努力があるのだ。

■驚くべきノウハウをもつ新津さん
清掃は単なる体力仕事ではない。新津さんは80種類以上の洗剤を駆使するほか、汚れの原因やその成分をすぐに見分けることができる。

ある家庭の風呂場で、なかなかな落ちないタイルのカビの落とし方を実演した新津さんが使ったのは酢。水と酢を3:1の割合で混ぜ、ティッシュをかぶせ、その上から霧吹きで汚れに吹きかけて、10分ほどつけ置きし、それからブラシと市販風呂用洗剤で洗うと、タイルと目地がピカピカになった。

■目に見えない細かなところまで入念に清掃
新津さんの清掃は、単に表面の汚れを落とすだけでなく、普段は目につかないような場所も彼女の清掃の対象であり、その除菌や消臭、乾燥など、細かい場所になるほど、新津さんは真剣に清掃に取り組む。

新津さんはその能力を買われ、清掃スタッフの監督として羽田空港の清掃員 700人を統括している。また、公共施設や一般家庭にも出向いて、頑固な汚れを解決することもあり、「カリスマ清掃員」とさえ呼ばれている。

新津さんが最もうれしく感じるのは、心をこめて清掃をしているため、空港にわざわざやって来て彼女に「お疲れ様です」と言ってくれる人が増えていることだ。

NHKは新津さんを番組で取り上げ、「清掃員も職人だ」と評価。しかし彼女は自分が何か特別なことをしていると感じていないとし、カメラに向かって彼女が「職人」と呼ばれるようになるまでなった秘訣を「(仕事場が)家だと思っている。自分の家と思っているので、『おもてなし』でないといけない。心を込めていないといけない。この場所を使う人々に当たり前の日常を届けたい」と語った。(提供/人民網日本語版・編集KN)