中国では持ち家などの「不動産」を持つことが幸福感に直結するという調査内容がある。こうした考え方は中国の伝統的概念と関係のあるもので、現代では家を所有していることが結婚の条件として挙げられるほどとなっている。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国では持ち家などの「不動産」を持つことが幸福感に直結するという調査内容がある。こうした考え方は中国の伝統的概念と関係のあるもので、現代では家を所有していることが結婚の条件として挙げられるほどとなっている。

 一方、日本も今なお不動産信仰は根強く存在するが、「持ち家」があるかどうかが結婚の条件になるほどではない。中国メディアの房天下はこのほど、持ち家と幸福は関係がないという意見を支持する日本人の声を紹介する記事を掲載した。

 記事が紹介する日本人たちの見解は、「賃貸だろうが、持ち家だろうが幸福感とは関係がない」、「持ち家=幸福だと誰が決めた?幸福は内在的なものだということを分かっているのだろうか。中国では結婚するときに持ち家がないと甲斐性がないとみなされるが、この考え方は低水準だ」というものだ。

 さらに「持ち家と賃貸にはどちらもメリットとデメリットがある。金銭的に無理をしてでも家を購入しようとする中国人が理解できない」、また「中国人の必需品は多すぎる、実に哀れだ」という声もあると記事は紹介している。

 「中国人の必需品は多すぎる」という見解は、確かに持ち家に対する中国人の考え方に当てはまる。中国では独身女性の多くが「持ち家があること」を結婚相手に求める条件としている。結婚という観点から考えると、多くの中国人男性また女性にとって持ち家は必需品だ。

 しかし多くの中国人が、持ち家は必需品であると考えるだけでなく幸福そのものである、つまり持ち家は幸福に多大な貢献をすると感じるのはなぜだろう。幸福感は内在的なものであり、外的要因に依存するものではない。つまり中国の場合、持ち家があれば幸福だと考えるように中国の社会環境によって人々の思考が形作られているのではないだろうか。中国は拝金主義が蔓延っていると言われるが、モノによって幸福を感じるというのは典型的な拝金主義とも言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)