今週はEDに関する統計を紹介したい。
 EDドクターこと『浜松町第一クリニック』院長の竹越昭彦氏はこう語る。
 「私は昨年末に、40代の男性545人にアンケートを実施しました。その結果、恐るべき現状が次々と判明したのです」

 例えば、EDの自覚症状について。「これまで自分がEDだと感じた事はありますか?」という質問に対して、なんと21%が「いつも」と回答。さらに「2回に1回はEDになる」と答えたのは22.2%。「3回に1回は」は30.9%となったのだ。
 「つまり、8割近くの40代男性が、最低でも3回に1回は勃起不全や中折れを起こしているわけです」(竹越氏)

 働き盛り、ヤリ盛りの世代ですら、この有様。日本のED実態がいかに深刻なのかはお分かりいただけるだろう。さらに40代男性が考える自分の「EDの要因」もまた見逃せない。
 「44%の男性が、原因は『ストレス』と回答したのです。仕事や家庭に強い不満を抱いている」

 確かに、この年代には職場で中間管理職の立場が多くなり、また仕事の忙しさに家庭で妻や子供との時間を持てないケースが多い。
 「もう一つ気になるのは、二つ目の理由に挙げられた『自慰』(11%)。実は最近、40代以上の男性にも増えているのですが、オナニーのし過ぎでEDになっているケースもあるんです」

 本来、オナニーが原因のEDは若い男性に多かった。
 「若い頃は精力が旺盛ですから、ペニスを強く握ってオナニーをし過ぎてしまう。アダルトアニメやゲームといった二次元の女性キャラに妄想を膨らませるあまり、リアルな女性の前では興奮できないといったタイプです」

 しかし、ここにきて40代男性にも急増しているのはなぜか。
 「いまの40代男性はAV世代。AVが悪いワケではないのですが、バーチャルな世界で手軽にヌキ過ぎたあまり、本当のセックスが面倒という意識も強いんです。これがEDの隠れ要因になっていると考えられるのです」

 読者の中にも、AV好きなのにセックスでは中折れを頻繁に起こす方もいるのではないだろうか。
 「かといって、AVを見なくなればEDが解消されるわけでもない。では、どうすればいいのか。それはAVの楽しみ方を変えることです。自慰が原因でEDと答えた男性に詳しく話を聞くと、オナニーの所要時間は平均5分。つまり、AVでヌクにしても、ヌキどころまで早送りして好きなシーンのみで発射している。実は、これが問題なんです」

 実際のセックスはもっと時間がかかるもの。
 「ですから、AVでヌク時も極力、早送りを避ける。ストーリーも鑑賞して、ジワジワと自分を高めるようにする。60分の作品なら、60分の間に1回ヌク程度に我慢するのです」

 AV世代はリモコン片手にペニスをシゴいていることも多い。それこそが、EDを引き起こしている可能性が高いのだ。
 AVはじっくり見てヌク。これを実践するだけで、セックスライフが変わるかもしれないのだ。

竹越昭彦氏
『浜松町第一クリニック』院長。ED治療の第一人者で、バイアグラやレビトラ、シアリスといった治療薬のそれぞれの効果や服用法などに精通。著書に『40代からの心と体に効く【生涯SEX】のすすめ』(扶桑社新書)がある。