「独身女性がマンションを購入する」というと、「結婚をあきらめた?」と周囲から思われたのは遠い昔の話。25年間、マンション購入を考える女性にアドバイスを行っている、「一般社団法人 女性のための快適住まいづくり研究会」代表の小島ひろ美(こじま・ひろみ)さんによると、実は「マンションを購入する女性の65%以上が結婚を考えている」のだそう。女性のマンション購入を応援して小島さんにお話を聞きました。

マンションを購入するのは「バリキャリ」ではなく「良妻賢母」タイプ

小島ひろ美さん(以下、小島):マンションを購入するような女性はバリバリ働いていて、年収の高い、いわゆる「バリキャリ」だと思われがちです。しかし、実際相談にいらっしゃるのは、総務、経理、秘書などの事務職や派遣、契約社員などの一般的なOLさんが多いですね。しかも、料理や掃除が得意な良妻賢母タイプです。自宅で楽しむことが好きな人とも言えます。仕事中心の女性は忙しく、家にいる時間も少ないので、逆に賃貸派が多いんです。

結婚願望についても、503名の会員にアンケートをしたところ、未婚が84.7%、そのうち「結婚する気はない」と回答しているのは13%。87%の女性は多かれ少なかれ結婚したいと考えているんです。そして実際に結婚していく女性も多くいます。

マンションを買うと結婚に近づくワケ

──「マンションを購入すると結婚できなくなる」という固定概念とは真逆ですね!

小島:マンションを買うと、まず自分に自信がつきますし、気持ちが前向きにキラキラと輝いている印象を受けます。それに、狭い部屋に住んでいた頃と違って自宅に友人知人を呼べるようになるので、男女ともに新しい出会いができるのではないかと思います。

それに、ローンを毎月払わなくてはいけないので、必然的に仕事を頑張るようになります。「マンションを購入してから給料が上がった」「役職が上がった」とおっしゃる女性も多いですよ。精神的にゆとりが生まれるし、自炊生活で健康にも気を使うようになる。で、身も心も輝くことになるんですね。

相談者の中にも、彼氏いない歴13年の40代女性で、マンションを購入後、勤務先の外資系企業の上司と結婚に至ったという方や、50代で12歳年下の彼氏ができて、まもなく籍を入れるという女性もいらっしゃいます。

金利の安い今こそ買い時

──しかし、マンションを購入するのは、金額的に言ってもやはりハードルが高いのでは……。

小島:今は、仕事さえしていれば、保証人もいらず、独身女性でもローンが組みやすくなっています。私のところに相談にいらっしゃる方は、20代から60代と幅広いですが、70歳未満であればローンを組むことが可能なんです。44歳以下であれば、35年ローンが組めることになります。

2020年の東京オリンピックを控えて地価がどんどん上昇していますから、銀行は頭金が0でもポンと融資をしてくれますし、現在、金利が1%を切っていますので、仮に2000万園を35年で0.5〜0.8%で借りると、ひと月の返済額は約5万2000円〜5万5000円。賃貸マンションの家賃と同等の金額で、マンションを購入することができるんです。

また、最近のマンションは管理費にネット利用料金が含まれている場合も多いですし、「三大疾病にかかったり、大ケガをして就業不能になったりするとローンを全額、またはお休みの期間だけ保険会社が代わって返済してくれる」という保険もあります。通信費や保険を見直して節約できるお金を繰上げ返済に回すこともできるので、金利の低い今なら、最終的にマンションを購入した方が資産として残るし、ローンが終われば返済をしなくていい。まさに、「買うなら今!」ですね。

──どういう女性がマンションを買うべきでしょうか?

小島:マンションを購入する女性には、「将来のことも考えて自分の心も身体も大切にしたい」という人が多いんです。そういう人は、上司や部下、家族や友人などまわりの人に対しても何かとやさしく気遣いができますね。

一方で、掃除がなされてない狭いアパートやワンルームマンションに住んでいるような女性は、運気も悪くなるし、せっかくの人生を損していると思います。睡眠時間を含めると、一日の半分くらいは自宅にいるわけです。自宅が居心地のいい場所でないと、その時間がムダになってしまいます。

人生を充実したものにするためには、結婚するかどうかに関係なく、将来、住むところに困らないように、安全で快適な住まいを購入し、幸せな気持ちで毎日を過ごしてほしいです。女性は「明るくやさしく、かわいい気持ちになれる心地いい空間」に身をおくべきだと思います。

──お気に入りの自宅を手に入れることで、女性としてイキイキ活動していけるんですね。

小島:マンションを購入した女性の多くは、結婚して子どもを産んでも、産休・育休を活用して必ず仕事に復帰しています。それは、2人目を産んでも同じです。絶対に仕事を辞めない、専業主婦にならないという確固たる意志があるんです。結婚しようが子どもを産もうが、独身でいようが、自分のお城を手に入れた時に「仕事を一生続けて、ローンを完済しよう」という前向きな気持ちが生まれるんです。

──他に、女性にとってマンションを購入するメリットはありますか?

小島:自分名義のマンションに夫と暮らすと、女性のほうが主導権をとれるというのも大きなメリットです。女性が男性と対等に渡り合うための道具として家を持つことは有効です。つまり、家の主(あるじ)なんですからね(笑)。

資金計画と申し込みは慎重に

──人生を充実させるマンション購入のために、まず何をしたらよいでしょうか?

小島:最初に、今の生活を維持できる無理のない資金計画を立てる。こちらは「女性のための快適住まいづくり研究会」のスタッフがアドバイスしながら、無料で作成いたします。月々の返済金額から逆算すると、いくらのマンションを買えばいいのかがわかるんです。

次は、情報収集と条件の整理。間取りや駅からの距離、あるいは住みたい街など、それぞれ自分の希望があるはずです。「自由が丘、1LDK、3500万円」というように条件を設定して、該当する物件があるかどうかをチェックします。ない場合は、条件を広げていきます。今ないものは、2020年までにさらにマンション価格があがるので、ない確率が高いと考えてください。そしていよいよモデルルーム見学、ローンの予備審査という流れです。予備審査でOKということになれば、申し込み契約に進みます。

なかでも重要なのが、「資金計画」と「売買契約」です。資金計画もないのにモデルルームに行くと、高い買い物をしてしまったり、チェックポイントが不明瞭で時間をムダにしたりします。申し込みをしても契約まではキャンセルが可能なので、契約書にハンコを押してしまう前に、じっくり一緒に考えましょう。

(小泉ちはる)