更新料は値引きできる!賃貸物件にまつわる裏ワザと注意点
【賃貸物件トラブルの対処法 第3回】

 第1回、2回と賃貸トラブルに関してお送りしてきましたが、今回は入居時、更新時、退去時の注意点についてです。すでに賃貸のお部屋に住んでいる方も、注意して見てくださいね。

 引き続き、賃貸住宅の専門家、不動産コンサルタント・尾浦英香さんと司法書士の太田垣章子さんにお話を聞きました。

◆入居時にしておくべきこと

●壁にピンを刺すときは、三菱型にクロスに切れ目を入れてから

「退去時に問題になりやすいのがクロスです。画鋲くらいの穴は生活上の汚れとして許容されるはずですが、念を入れるなら、穴を空ける前に対策を。画鋲を刺したい所を中心にして、3方向、三菱型に切れ目を入れます。そこを軽く剥がして画鋲を刺すと、クロスに穴が開きません。退去時には画鋲を外してクロスを戻せば、一見穴が開いているようには見えません」(尾浦さん)

●冷蔵庫の裏に段ボールを置いておくとクロスが焼けない

「同じく、クロスの冷蔵庫焼けも故意や過失ではないため、基本的に借り主が負担することはありません。ですが、大家さんや管理会社によってはクロスの張り替えを請求されることがあります。焼けを防ぐには、引っ越しの時に使った段ボールを冷蔵庫と壁の間に挟んでおくだけで大丈夫です」(尾浦さん)

●気付いたことはこまめに報告、改善をお願いする

「内見のときにしっかり見たつもりでも、いざ生活してみると、いろいろと気になることが出てくるものです。水の出が悪い、電気がチカチカ点滅する、換気扇がガラガラ音を立てる、ドアが閉まりにくい、など。なにか気付いたら、こまめに報告をして改善をお願いしてください。トイレの床を張り替えたら、扉がクロスに引っかかって閉まりにくい上、クロスにかすり傷がついてしまったという事例がありました。

 退去時に過失として請求されてしまったのですが、こうした不具合は、気付いたらすぐに相談しておくべきです。地震などで室内が破損した場合(ものが落ちて洗面台が割れるなど)も、そのときに連絡しましょう。退去時に申告すると過失を疑われる場合があります」(太田垣さん)

◆住んでいる最中に気をつけるべきこと

●匂い抜きの清掃は別料金なので、匂いには気をつける

「室内の清掃は通常のクリーニングでキレイになります。多少のクロス汚れやフローリングの擦り傷くらいならわからないようにしてくれます。けれども部屋に染みついた匂いの清掃は別料金です。これは過失として借り主に請求されることがあります。タバコはもちろん、キムチなどの匂いの強いものを常習的に部屋に置いておくなどすると匂いが染みつきますので、注意しましょう」(尾浦さん)

●大家さんと良いコミュニケーションを取っておくとトラブルになりにくい

「いい関係にある人には、文句を言いにくいものです。退去時に揉めないためにも、家賃の支払いやゴミ出しはルールを守りましょう。弱みがあると、そこにつけ込まれてしまうことがあります」(太田垣さん)

◆更新時に注意すること

●契約書に追加されていることがあるので要チェック

「更新時にも契約書をきちんと確認してください。最初の契約書にない項目を追加されていることがあります。必ず、前の契約書と見比べて、違いがないかを確認しましょう」(尾浦さん)

●更新料の値引きは提案できる

「更新料は関西にはないため、その分1つの部屋に長く住む傾向があります。『更新料を払うくらいなら』と引っ越しを決めた人も多いことでしょう。空室が多くなっている現在、大家さんはなるべく長く住んで欲しいと思っています。更新のお知らせが来たら、更新料の値引き、家賃の値引きを交渉してみてもよいでしょう。もしかしたら交渉に応じてくれるかもしれません。ですが、なにも相談せずに『支払わいません』というのはダメですよ」(太田垣さん)