日本経済の「失われた20年」はいずれ「失われた三十年」になると揶揄(やゆ)されることがあるようだが、中国メディアの東方頭条はこのほど、日本経済が低迷しているのは事実だが、それでも日本は豊かな国であると指摘する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本経済の「失われた20年」はいずれ「失われた三十年」になると揶揄(やゆ)されることがあるようだが、中国メディアの東方頭条はこのほど、日本経済が低迷しているのは事実だが、それでも日本は豊かな国であると指摘する記事を掲載した。

 日本の豊かさを示す数値として、記事は「2015年の1人当たり名目GDP」を紹介。香港が約4万2389ドル、英国が約4万3770ドル、フランスが約3万7675ドル、ドイツが約4万0996ドルであったのに対して、日本は約3万2485ドルだったと説明。日本の1人当たり名目GDPは香港や欧州の主要経済強国に比べて劣っているように見えるが、円安・ドル高が大きく進行したことの影響を排除すれば、日本は経済が低迷しているにもかかわらず十分に豊かな国であるという見方を示した。

 さらに、「日本が豊かな国かそうでないかは日本人の寿命をみれば分かる」と説明。「通常、寿命と国民の生活水準には正の相関関係があるため、日本人が世界でもっとも長寿であるということは日本は間違いなく経済が最も発達した国であることを意味する」と指摘、GDPの数値だけでは計ることのできない豊かさが日本に存在しているという見方を示した。

 記事は寿命と生活水準との関係を指摘しているが、これは正しい見方といえる。一国の国民の平均寿命には生活水準のみならず、栄養状態や医療技術の水準、さらには環境汚染の水準なども大きく関わる。先進国であれば医療技術や国民の栄養状態や生活水準が高くなるのは必然だからだ。

 GDPなどの指標は経済成長をはかるために欠かせない手段だが、日本の長寿という事実の背景には、記事が指摘する通りの豊かさがあると言えよう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)