肌の露出が増え、まとうアイテムが比較的シンプルになる夏は、フレグランスを上手に使いこなせば、その人自身の魅力がより引き立つ季節でもあります。ただし、無自覚に間違った方法で香りをまきちらせば、周囲に迷惑をかけたり、印象を悪くしてしまう“香害”につながりかねません。そこで今回は、自分も周りの人も心地よい距離感でフレグランスとつき合う方法を考えてみました。


まずはおさらい。フレグランスの種類

香水は、香りの濃度の高い順に、主に4つに分けられます。

パルファン(香水)

香りの持続時間は5〜7時間程度。
香りが長続きするので、ポイント使いが基本。

オードパルファン

香りの持続時間は5時間程度。
持ちがほどよく、使いやすい。

オードトワレ

香りの持続時間は3〜4時間。
初心者におすすめ。同じ香水の下地としても。

オーデコロン

香りの持続時間は1〜2時間。
全身にたっぷり使える。

※香りの持続時間は一般的な目安で、商品により異なります。


上手な香りのつけ方、NGのつけ方をマスター

香りは下から上に立ちのぼるので、香りの種類を問わず、鼻から少し距離のある場所につけるのが鉄則。ウエストや膝の裏、足首などにつけると強く香り過ぎず、ほのかな香りが持続します。各パーツ1〜2プッシュ程度にとどめ、つけ過ぎないように。

逆に、つけてはいけないのは、よく汗をかくワキの下や胸(汗のニオイと香りが混じると不快なニオイを発することも)。
※気温が高く湿度の高い夏は香りが立ちやすいので、量はやや控えめに。


“ほのかに香らせる”フレグランスのつけ方色々

素肌に直接つける
大切なのは、汗や汚れのない清潔な肌につけること。フレグランスは体臭をごまかすためのものではないので、入浴後やシャワーを浴びた後、服を着る前に使うのがベスト。外出先でフレグランスをつけたいときは、ボディシートなどで汗を拭き取ってからにしましょう。香りを直接肌につけると、体温で温められ、その人だけの香りになります。


服の裾などにON
服の上から大胆に振りかけるのはNG。プンプン香らせることになり、また生地にシミができることも。スカートの裾などにつけるのが◎。シミが心配な場合は、服の裏地やタグ、下着などにつける手も。


“香るケア製品”を使う
フレグランスとは違いケア効果も兼ね備えており、ふんわり香らせたいときの強い味方になってくれるのが、フレグランスのラインから発売されているボディミストやヘアミスト、ボディクリームなど。日中はこうしたアイテムで香りを密かにまとい、お出かけ前に同じ香りのフレグランスを重ねれば、好みの香りを長く快適に楽しめます。


段階的に香りを重ねていく
これは上級者テク。1つの香りをたくさんつけるのではなく、朝はシトラス系の爽やかな香りのオードトワレで軽やかなオーラをまとい、午後や夜に、少し濃厚な香りを足すなど、お気に入りのフレグランスを複数使い、その香りのブレンドの妙を嗜むというもの。プロの書いた本やレクチャーを参考にするなどでコツを知ったほうが失敗は少ないかも。
試行錯誤が必要になりますが、フレグランスの奥深い魅力を知るキッカケにも。


香りはとてもパーソナルなものであると同時に、周りの人への影響にも配慮したいデリケートな存在。日本では強い香りが苦手な人も多く、シーンや時間帯を問わずほのかに香らせたほうが無難な場合が多いですが、自分に似合うお気に入りの香りと出会い、使いこなすことができるようになると、生活にうるおい&心にゆとりが生まれます。すると、おしゃれがより楽しめるようになるなど、メリットがいっぱい。「香害」とは無縁の、自然で心地よい香りに包まれる素敵な夏を満喫しましょう。


(文・大津礼保奈)