経済発展が著しく、社会主義国の中国だが、「格差」は日本以上だ。所得分配の公平さを示す「ジニ係数」において、中国は社会的な危険水域に達しているとの指摘もあるほどで、特に若い世代においても貧困に直面している人は多い。(イメージ写真提供:123RF)

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 経済発展が著しく、社会主義国の中国だが、「格差」は日本以上だ。所得分配の公平さを示す「ジニ係数」において、中国は社会的な危険水域に達しているとの指摘もあるほどで、特に若い世代においても貧困に直面している人は多い。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国経済が発展すればするほど、中国の若者が貧しくなるのはなぜか?」と題して、その理由を分析する記事を掲載した。

 記事はまず、1980年代や90年代生まれの若者は、中国のみならず世界各地で「ますます貧しくなっている」という共通点があると指摘。そのうえで、中国の若者が貧しくなっている3つの理由を挙げた。

 1つ目は「収入」の低さだ。記事によると、北京の大卒の平均初任給は4915元(約7万5732円)、広州は3326元(約5万1803円)だが、これを1960年代生まれの大卒初任給と比較すると、当時は200元(約3080円)以下で、82年の大卒初任給が86元(1325円)だったという記録もあると紹介。

 しかし、30年前の1万元(約15万4083円)は現在の255万元(約3929万円)に相当するとの研究報告もあるため、82年に86元という給与は相当良いもので、現在の若者の労働の対価は物価に対して相対的に安くなっていると指摘した。

 2つ目の理由は「マイホーム購入」だ。中国では結婚時に家を買う習慣があり、若者の大きな負担になっている。中国の不動産バブルによる価格高騰は言うまでもなく、購入するためには、共働きで収入すべてをローンの返済に充てても25年ないしは30年かかる計算になり、若者の家計が苦しくなるのは火を見るよりも明らかだ。

 3つ目の点は「高齢化」だ。中国ではすでに高齢者人口が1億人を超えており、30-40年後には4億人を超え、3人に1人が高齢者になる見込みだという。記事は高齢化がもたらす問題は日本を見れば分かるとし、65歳以上の高齢者が人口の4分の1もいる日本では、経済が停滞し、若者の負担が極めて大きいと指摘、中国の問題も同様だと論じている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)