そうだったんだ…意外と知らない「乳がんリスクを高める」原因とは

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近年、乳がんの原因はさまざまあげられますが、特に、ストレス、運動習慣の低下、食の欧米化、タバコ、過度の飲酒などいわれています。

しかし、乳がんの原因となりうるのはこれらだけではありません。

そこで今回は、薬剤師である筆者が、乳がんリスクを高める意外なことをご紹介します。

■すべての原因はエストロゲン

女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌量が多い時期が長く続くほど、乳がん発生のリスクが高まります。

昔は、生理が始まるのが遅かったことや出産の回数が多かったこと、閉経が早かったことから、エストロゲンが長く分泌されることはなく、乳がんの発生数も少なかったとされています。

■肉類に注意が必要

実は、エストロゲンの分泌には食べるものも関わっています。

特に外国産の肉類には、柔らかい肉質にするためにエストロゲン注射をしているものが多くあります。

また、飼育の餌に含まれている植物に農薬が残っている場合もあります。なかでも有機塩素系農薬のDDTやポリ塩化ビフェニル(PCB)、ダイオキシン類(TCDD)が脂肪に蓄積して人間体内で内分泌かく乱物質となり、エストロゲン分泌のバランスが乱されることもあるようです。

■魚介類はどう?

近年、ペットボトルなどのプラスチックやスクラブによって海が汚染されており、魚介類の体内で“マイクロプラスチック”という小さなプラスチックの破片が体内に蓄積し、食物連鎖による生物濃縮で有害化学物質の毒性が増してきています。

マイクロプラスチックは、海に溶けたDDT、PCB、ダイオキシン類を吸着しやすくなっています。寒い国や冷たい海流で取れた魚介類の脂肪内にもこれらの有害物質が蓄積されています。

■ペットボトル、ラップ類も危ない

また、ペットボトルやラップに使われている“ノニルフェノール”。熱を加えたり液体に触れたりすると溶け出し、体内で内分泌かく乱物質になり、ホルモンのバランスを崩す可能性があります。

■閉経後にも乳がんになる可能性が

閉経後は卵巣からのエストロゲンの分泌は減ります。しかし、肥満になると脂肪組織からアロマターゼという酵素が分泌され、副腎皮質から分泌される男性ホルモンのアンドロゲンがエストロゲンを合成を促します。やはり、肥満には注意が必要です。

意外なところに、女性ホルモンが含まれていたり、ホルモンバランスを崩すような要因があります。

肉類・魚介類の摂取はほどほどにするか、脂身を取り除いて、しゃぶしゃぶのように1回湯で油を取り除くのがオススメです。

また、魚介類は寒い国や冷たい海域で取れたものを選ばないようにすることもひとつです。そして、魚介は大型ほど食物連鎖で有害物質が濃くなっていますので、小魚や大きすぎない青魚を選択するといいでしょう。

ちなみに、マイクロプラスチックは日本の周辺で世界の平均のおよそ30倍漂っているそう。日本の周辺の海で取れたから安全ではないので注意しましょう。

【筆者略歴】

宮本知明 ・・・ 薬剤師×植物療法士。病院薬剤師を経て「薬と共存しない生活」の念いからホリスティックな健康観と出逢う。現在は、統合医療の知識をもった「ホリスティックな健康観を持つ女性」を育成する活動をしている。

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※ wrangler / shutterstock