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JR大森駅山王口(西口)すぐの「麦の城」。パン屋かコーヒースタンドにも見える独特な外観で、あまり立ち食いそば屋には見えないかもしれない。店の外には、きれいにデザインされたポスターがいくつか貼られている。こういうちゃんとした印刷物やロゴをつくるお店というのは一長一短あって、ハズレはしないかわりにアタリも出ない店が多いのだが、ご安心を。この麦の城は、アタリである。

○やわらか麺とシャキシャキ薬味

店外に券売機。ボタンには写真がついていて分かりやすい。「そば・うどん」ではなく「うどん・そば」になっていることから、「ああ、うどんがオススメのお店なんだな」と分かる。そして店のウリは関西風のダシらしい。となると「かすうどん」(税込580円、大盛りは無料)しかない。実際、麦の城の人気ナンバー1でもあるらしい。

入ってすぐ右手が厨房。こちらに食券を出す。4人がけテーブルとL字カウンターテーブル(6人がけ程度)、立ち食い用のスタンドテーブルがあって、キャパは12〜13人くらいだろうか。平日9時前の訪問だったが、朝食ラッシュは過ぎたのか、相客は3人ほど。水をくんで、しばし待つ。

かすうどんの「かす」は「油かす」のことで、ホルモンを刻んだものを揚げたもの。大阪の方では聞き慣れたメニューだが、東京ではあまり見られない。こちらのかすうどんは、水菜、ねぎ、みょうががたっぷりのっており、さらに別添えのすだちを搾る豪華な一杯。やわらかい麺と薬味のシャキシャキの歯ざわりのギャップが楽しい。透き通ったつゆはやや塩味が強めで、コクが強い。

「パクチーうどん・そば」や「サラダぶっかけうどん・そば」なんていう変わり種メニューも多い。何度か通って、その都度新しい発見を楽しみたい。

※記事中の情報は2016年6月取材時のもの

○筆者プロフィール: 高山 洋介(たかやま ようすけ)

1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に都内の銭湯を紹介した『東京銭湯』シリーズを制作している。

(高山洋介)