Q:夏はいつも夏バテするし、うつ状態にもなります。クーラーに当たり過ぎるとよくないので、就寝時はクーラーを使いません。よく眠れませんが、そのことも夏バテに関係しているのでしょうか。
(36歳・信託銀行勤務)

 A:暑いときはクーラーを使ったほうがよいですが、冷房が効いた室内から一歩外に出ると暑さにさらされます。
 暑い屋外と冷えた室内とを頻繁に行き来すると、自律神経が乱れ、心身の不調や体力の低下につながります。クーラーの温度は28℃ぐらいにするようにしましょう。
 こまめに水分を摂取することも大事です。汗をかいたらスポーツドリンクで電解質(ミネラル)を摂るようにしたほうがよいでしょう。特に高齢者や幼児は熱中症にかかりやすいので要注意です。
 万が一、熱中症になって発熱したら、首や腋の下などを冷やして早めに病院に受診するようにしましょう。
 ところで、夏バテはエネルギーの不足によって体力が低下した状態です。アメリカで睡眠障害のある人にアンケートをとった結果、「エネルギー不足」を感じている人が非常に多かったという記事を読んだことがあります。
 睡眠障害は日中の不快感や疲労感をもたらしますから、夏バテも睡眠障害が何らかの関係をしていることは間違いないでしょう。私は、それが自分への自信のなさにつながり、ひいてはうつ病にもつながっていくのではないかと推論しています。

●横向き寝のススメ
 睡眠については、横向きに寝るよう奨めています。なぜなら、仰向けに寝ると舌が沈下し、いびきを引き起こす原因になり、睡眠の妨げになるからです。
 また、仰向け寝は、背中全面を敷き布団に付けているわけで、背中に熱がこもって寝汗をかき、深い眠りを妨げることになります。
 それに対し、クッションを抱いたりして横向きに寝ると、一見苦しそうに思われますが、仰向け寝に比べて楽です。背中に熱がこもらないのもメリットです。なお、クーラーは就寝時、おやすみタイマーを2時間ぐらいに設定するとよいと思います。

菅間裕氏(菅間医院院長)
富山大学医学部卒。東京女子医科大学外科勤務を経て、マグロ船の船医、離島の地域診療に長年携わった後、菅間医院を開業。地域医療、在宅医療に積極的に取り組み、病気の治療と予防に力を注ぐ。