1日、参考消息網によると、日本で建築技術を学んだ中国人男性が、帰国後に自ら日本式の木造2階建ての家屋を建てる様子が注目を集めている。

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2016年7月1日、参考消息網によると、日本で建築技術を学んだ中国人男性が、帰国後に自ら日本式の木造2階建ての家屋を建てる様子が注目を集めている。

山東省カ沢市東明県大屯鎮に住む孫永振(ソン・ヨンジェン)さんは、現在、180平方メートルの木造1戸建てを建設中だ。日本式の建築技術を用いているという珍しさもあって、近くに住む村民らは毎日、現場を見学に訪れるという。6月末の時点ですでに屋根まで完成しており、孫さんは「ここまで3カ月かかった。あと1カ月で基本的には完成する」とうれしそうに語った。

今年26歳だという孫さんが建設する家屋は、両隣のレンガ造りの家とは明らかに「別物」だった。当初は木造の家を建てることに、家族から猛烈な反対に遭った。「村では先祖代々、レンガの家で暮らしてきたんです。急に自分で家を建て、しかも木造なんて、家族はもちろん大反対しました」と孫さんは語る。父親は特に、耐久性と耐火性を心配していたそうだ。しかし、兄が応援してくれたことから、家族も次第に賛同するようになり、父親も「基礎を伝統的な工法で行えば、建物の部分は本人たちに任せる」と納得した。それから半月かけて設計し、木材を買ってきて工事が始まった。

中国では一般的に家屋を建てる際は少なくとも10人が必要だが、孫さんはたった1人。村民たちは不思議に思っていた。孫さんは「木造家屋は積み木のようなもので、材料をそろえてそれを組み合わせればいいんです」と笑顔で語った。孫さんの自信は、日本で建築技術を学んだ3年間に裏打ちされている。

孫さんは大学1年の夏休みに家具工場でアルバイトをした際に木に興味を持った。その後、日本で木造建築技術を学べると聞き、家族と相談して大学を中退。日本に渡った。「日本に着いたばかりの時、数人の職人が1週間で骨組みを造ってしまうそのスピードに驚かされた」と孫さんは語る。「木造建築は時間も材料も節約でき、何より建築ごみが少ない」ことが、孫さんがこの技術を学びたいという決心をさらに強くした。特に苦労したのは屋根と防水。孫さんは「日本で3年間学びましたが、1年余りを屋根の建設に費やしました」と語る。

今では時々、孫さんの手伝いをするという父親は、「この家は今では観光スポットになった。周囲のあちこちの村から毎日、見に来る人がいるんだ」と笑顔で話した。建築費は20万元(約320万円)と安く、環境にも優しいため、孫さんの家屋は人々から注目されているという。孫さんは、「木造家屋は海外の先進国では広く普及していますが、中国では沿岸部の金持ちだけが持つことができます。私は村の人たちにも質の高い生活を楽しんでほしいと思っています」と語り、今後は学んだ技術を生かして故郷の村民のために木造家屋を建てていくという。(翻訳・編集/北田)