所得の違いが生む健康格差!病気リスクの「年収」ボーダーはどこか

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健康のために気をつけていることって何ですか? 食事、運動、休養……などが思い浮かびますよね。確かに、これらに気をつけることは健康維持増進にはとっても大切なこと。

しかし、実は所得と健康が大きく関わっているということが、厚生労働省が毎年行っている『国民健康・栄養調査』の結果から分かったのです。なんとその調査によると、所得の違いで健康状態に差があるそうなのです!

そこで今回は、管理栄養士である筆者が、“所得の違いから見えてくる健康や栄養”について、平成26年の『国民健康・栄養調査』を参考にご紹介します。

 

■1:年収600万円未満の人は野菜不足の傾向あり

体のことを考えて野菜を意識的に食べている人って多いですよね? 健康志向が高い、美容意識が高いということだけでなく、実は年収によっても実際の野菜摂取量が変わっているようなのです。調査の結果によると、年収600万円未満の人は、野菜の摂取量が少ないことが分かりました。

特に野菜は、生活習慣病予防・改善等に有効なカルシウムやビタミンC、カリウム、食物繊維等を多く含んでいるので、日本人は1日350g程度摂るように推奨されています。

年収600万円以上の高所得者層に比べそれ以下の方は、値段が高い食品は購入しない、特に高価な野菜をたくさんは購入できないという経済的理由も大きいとされています。

野菜が私達の健康増進にどれほど有効な働きをしてくれるかは明確です。季節ごとに出回る旬の野菜は、栄養価も高く価格も比較的安価なのでこれらを上手に選ぶといいですね。

 

■2:所得の違いで食事に求めるクオリティが変化

また、食品を選択する際に「おいしさ」を重視するとした人の割合は、男女共に世帯所得が600万円以上の世帯に多く、それ以下の所得世帯ではおいしさを重視することが少ないという結果になっています。

また、「栄養価」「季節感」「安全性」「鮮度」といった項目を重要視する割合も600万円以上の所得世帯に多く見られる傾向で、生活に余裕を持っている方々は食事に対して求めるクオリティも高めのようです。

確かに安全性や鮮度が高いものは比較的価格も高めのものが多いですが、栄養価・季節感は前項で説明したように、旬のものなので安価です。また、お店によっては鮮度が良いものを安価で提供しているところもあるので、いつも行きつけのスーパーだけでなく、色々な場所に行ってみるのもいいですね。

 

■3:低所得層の食事は“質より量”の傾向

野菜が少ない、食事のクオリティが低めの所得層の食事は、質より量を重視しがちになっていることも調査より分かっています。栄養バランスに乱れが生じている自覚はあるものの、いつも食事バランスを考えて食べる余裕はなく、お弁当選びでも安価で量が多いものを選ぶことが多いようです。

そのため、カロリーオーバーや栄養摂取の偏り等により、肥満傾向になったり、生活習慣病を発症するリスクが高まってしてしまうことに。

ただ、不思議なことに、食事は安価に済ましているのにたばこを吸っている人が多いということです。嗜好品にはお金をかけ、やめることができない傾向にあることも結果から見えてきています。

確かに、たばこはストレス解消で吸う方も多くいますが、たばこ1箱で1日に補う必要のある350gの野菜を買うこともできるのです。

 

■激安野菜たっぷりレシピ

野菜といっても、種類によってお値段はピンキリ。もやしや焼きのりは安いうえに、ストレスで失いやすいビタミンCが多く含まれているので積極的に取り入れたい食材です。そんなもやしや焼き海苔を使った、安くて栄養もとれる野菜のレシピを2つ紹介します。

 

・もやしのサラダ

<材料2人分>

もやし  1袋

きゅうり 1本

ベーコン 20g

サラダ油 大1

にんにく粗みじん 1カケ

パン粉   1/2カップ

お好みのドレッシング

<作り方>

(1)きゅうりとベーコンを細切りにする。

(2)サラダ油をひいたフライパンににんにくを入れ弱火で加熱し、切ったベーコンをカリカリになるまで炒め、香りがしたら、パン粉を入れてキツネ色になるまで炒め塩をふる。

(3)電子レンジでもやしを2分加熱し、もやしの粗熱がとれたらきゅうりと和える。

(4)ドレッシング、2をのせて出来上がり。

 

・キャベツのシンプルサラダ

<材料>

キャベツ  4〜5枚

焼きのり  適量

(ドレッシング材料)

しょうゆ  大2

酢     大1

ゴマ油   大1

砂糖    小1/2

わさび   大1/2強

<作り方>

(1)キャベツをざっと洗い湯通しをする。

(2)焼きのりを細かくする。

(3)ドレッシングの材料を混ぜ合わせる。

(4)キャベツのうえに細かくした焼きのりをふりかけて、ドレッシングをかけたら出来上がり。

どちらも手軽に作れるので副菜の一品として足してみるのはいかがですか?

 

調査の結果から、低めの所得者層は栄養摂取状態に問題があることが多く、肥満や高血圧などの生活習慣病リスクも上昇する傾向が読み取れます。

かといって、高所得者層なら安心というわけではありません。高所得者は飲酒率が高いという結果が出ているので、肝機能障害やがん等の疾病に注意したいところ。

所得は簡単に解決できるような問題ではないのですが、自分の健康は自分で守るという考えをしっかり持ち、できることから始めることが重要ですね。

(ライター 望月理恵子)

 

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【参考】

※ 平成26年 国民健康・栄養調査結果の概要 - 厚生労働省

 

【画像】

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