無農薬栽培のドラゴンフルーツ、サルにもおすそ分け/台湾・屏東

同郷でレッドドラゴンフルーツを栽培する農家は10軒余り。そのうちの多くが有機認証を取得している。同県政府農業処によれば、レッドドラゴンフルーツは熱帯の果物で、海抜の高い同郷は気温が高く、排水性も高いため、甘い実が育つという。
元は別の地域で商売を行っていた王英傑さんは故郷の同郷に戻り、3年前からレッドドラゴンフルーツ栽培を開始。雑草が生い茂り荒れ果てた休耕地を前にし、生産能力もなかっため、近隣の農園を見習ってドラゴンフルーツを育てることにした。現在では約9000株を栽培している。
同地で栽培されているのは「大紅」と呼ばれる品種。夜中に受粉する必要がないために手間が比較的かからないという。スベリヒユによる草生栽培で雑草を抑えており、適度に肥料をまくだけで、農薬は全く使用しない。成熟した実1個当たりは2斤(1200グラム)以上に達するという。
(郭シセン/編集:名切千絵)
