あるTwitterユーザーが「EU離脱派」公式サイトを再建した理由

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国民投票によって英国のEU離脱が決定したあと、離脱派の公式サイト「Vote Leave」はトップページ以外が表示されなくなっていた。だが「L D」と名乗るあるTwitterユーザーによってサイトは復活。理由は、離脱派が掲げたウソを残すためだという。

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英国は6月23日(現地時間)、国民投票によってEUからの離脱を決定した。そのあとすぐ、離脱派の公式キャンペーンサイト「Vote Leave」は、ほとんどすべての内容を表示しなくなっていた

voteleavetakecontrol.orgにアクセスすると、勝利を祝う画像はあるものの、選挙公約やスピーチ内容、統計などへのリンクはすべて削除されていた。コンテンツ自体はまだ存在していたようだが、サブページを見つけるにはダイレクトURLが必要な状態だったのだ。

このことを、懸念すべき動き、とみる人もいた。離脱への賛成を表明していた大物政治家たちのなかには、国民投票前に語られていた公約について、離脱決定後すぐに距離を置いた者もいたからだ。

OK, here’s what’s happened. They’ve wiped the *homepage* - speeches etc are still there, but not accessible from https://t.co/l9S2imUuyF

- Alice Ross (@aliceross_) 2016年6月27日

『ガーディアン』の記者アリス・ロスによるツイート。「OK、そういうことね。彼らは『ホームページ』を消し去りました。スピーチ内容などのコンテンツはまだありますが、voteleavetakecontrol.orgからはアクセスできなくなっています」

だが、サイトのアーカイヴサーヴィス「Wayback Machine」が、以前の公式サイトのスナップショットを保存していた。

さらに、Twitterユーザーの「L D」が、あるデヴェロッパーに「Vote Leave」の再構築を依頼したと投稿。「L D」によると、このサイトを再構築した目的は、EU離脱前に宣伝されていた「ウソ」(離脱に伴う利点といわれていたこと)を、今後も「表示し続けること」だという(再構築されたサイトは「voteleave-eu.com」)。

サイトをつくったデヴェロッパー(名前を明かすことは拒否している)は、『WIRED』UK版に対して「サイトはWayback Machineからつくり直しました。タイムスタンプは『20160520211303』、つまり5月20日時点のものです」と語ってくれた。「妥当な理由から離脱を選んだ人を、わたしはほとんど知りません。離脱を選んだ多くの人は、メディアや離脱キャンペーンで語られていたことを鵜呑みにしているのです。離脱は間違った選択だということ、そしてデマによってこのような結果になってしまったということを、わたしは確信しています」

一方、「Vote Leave」公式サイトも、現在はコンテンツへのリンクが再度表示されるようになっている。ただし中身はほかのものに入れ替えられているようで、「The Campaign」のメニューからは、以前は表示された「Events」セクションや「Why I am Vote Leave」という推薦文が消えている。バグもいくつか存在するようだ。

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