「有村架純さんは芯のある女性」。工藤阿須加、『夏美のホタル』の撮影裏を語る
 森沢明夫さんの小説を廣木隆一監督が『ストロボ・エッジ』でも組んだ有村架純さんを主演に迎えて映画化した『夏美のホタル』。亡き父の遺したバイクで森に向かったヒロインの夏美が、ある親子と出会い交流を深めていくヒューマンドラマです。

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 夏美の恋人・慎吾を演じた工藤阿須加さんに、廣木監督の現場、家族にまつわる思いなどを語ってもらいました。

◆慎吾は自分とは全く違う役

――台本を読まれたときの感想は?

工藤:人はひとりでは生きていけない、誰かが支えてくれているんだよという、人と人とのつながりの大切さを教えてくれる温かくて優しい作品だと思いました。台本を読んだときもそうですが、出来上がった作品を観たときにも感じました。

――慎吾はどんな青年だと?

工藤:プロのカメラマンを目指しているけれど、実家の稼業を継ぐか悩んでいる。自分に自信がなく、逃げ道を作ってしまっているという葛藤もある。まっすぐに夢を追って生きて行こうとしている夏美とはすれ違いが出てくる。そういった慎吾の根っこにある部分を大切に演じようと心がけました。

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――慎吾は夏美に「田舎に一緒に来てもらえないか」と誘いますが、一方で「プロポーズとは違う」とも言います。工藤さんとしては慎吾の態度をどう感じます?

工藤:慎吾は、核心を突かれた瞬間に濁すようなことを言ってしまうんですが、男ならはっきり言えよと思います。僕とは全くタイプが違いますね。

◆有村架純はこんな人

――工藤さんは好きな女性ができるとどうなるんですか?

工藤:すごく分かりやすいです。好きになったら絶対に直接会って想いを伝えますね。携帯やメールなどでは絶対にありえません。直接、「好きです、付き合ってください」って言います。

――夏美を演じた有村さんはどんな方でしたか?

工藤:以前から優しいけれど芯のある女性だというイメージを持っていましたが、その通りの方でした。恋人同士の役ということもあって、いろんな話をしました。いい意味で、本当に飾らない女性でしたし、仕事に対しては常に情熱を持っている方です。一緒にお仕事をさせていただいて、たくさん刺激をもらいました。

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――廣木監督の現場はいかがでしたか?

工藤:すごく影響を受けました。一番悔しくて、一番変わらなければと思った作品です。ここまで自分が何もできないと感じたのは初めてでした。でも廣木監督のおかげで、映画のスタートラインに立たせていただいたという思いです。大きなものを得たと感じています。

◆元プロ野球選手の父との思い出

――疑似的な関係を含め、家族の物語です。ご自身のお父様(元プロ野球選手で福岡ソフトバンクホークス監督の工藤公康さん)との思い出を教えてください。

工藤:高校2年生のときに初めて父とキャッチボールをしたんです。急にグローブを渡されて「お前、反対側に立て」と言われて。それが僕にとって初めての親子のキャッチボールでした。

――工藤さんはどんな自分の家族を築いていきたいですか?

工藤:子どもは3人以上ほしいです。僕自身、兄弟が多いので。父の不在が多い家族でしたが、兄弟が多ければ寂しくないし、いつも一緒に遊んでいました。あとは何があっても笑っている明るい家族だったので、僕もそうなれたらいいですね。僕、家族が大好きなんです。家族を大事にできない人間は、何も大事にできないと思ってます。

 父は野球一筋の人間でしたが、その上で父親のあるべき姿というか、こういう姿もあるんだというものを見てきました。僕らのために一生懸命働いてくれている父の背中、プロとしての背中、男としての背中。そうしたものを語らずに見せてきてくれた。最近になって気づかされたことがたくさんありますね。それが見えたと同時に、母のすごさもまた見えてきました。

――工藤さんはどんな女性に惹かれますか?

工藤:僕が理想を言うと、絶対にいないって言われるんです(苦笑)。一緒に思いっきり楽しく騒いだりするんだけど、ふとした時には1歩下がって立ててくれるような人。ただ僕が何かあったときには、首根っこをつかんで引き戻してほしい。うまく手のひらで踊らせながら、「はい、行ってらっしゃい」ってしてくれる女性がいいですね。

<TEXT&PHOTO/望月ふみ>
『夏美のホタル』は全国公開中
配給:イオンエンターテイメント
(C) 2016「夏美のホタル」製作委員会
「夏美のホタル」オフィシャルサイト http://natsumi-hotaru.com/