警告:ウ=デイビス(5分)、チェスター(16分)、ガンター(24分)、ラムジー(75分) ベ=フェライニ(59分)、アルデルワイレルド(85分) (C) SOCCER DIGEST

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【ウェールズ|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 7.5
初出場ながら4強入りの大快挙。精彩を欠いたのは序盤だけで、前半は小気味良いパスワークと速攻が冴え渡り、試合の主導権をがっちりと握った。押し込まれた後半は、鉄壁の守備と手数をかけない攻撃が機能。全員が規律を守り、ハードワークに精を出したゆえの完勝だ。
 
監督 クリス・コールマン 7
ベルギーの左サイドに狙いを定め、失点後の反撃を演出した。後半は交代策がピタリと的中。80分に送り込んだCFのヴォークスが、勝負を決める3ゴール目を奪った。
 
【ウェールズ|選手採点&寸評】
GK
1 ウェイン・ヘネシー 6.5
7分にカラスコの至近距離弾をストップ。デ・ブルイネのFKにも冷静に対応し、最後尾に安定をもたらした。
 
DF
5 ジェームズ・チェスター 6.5
序盤こそ持ち場のエリアを崩されたが、時計の針が進むにつれて安定感を増した。16分にイエローカードを受ける。
 
☆MAN OF THE MATCH
6 アシュリー・ウィリアムズ 7
31分に渾身のヘディングで値千金の同点弾。本分の守備では持ち前のパワーを活かし、中央突破を許さなかった。
 
4 ベン・デイビス 6.5
5分に警告を受ける苦しいスタートを切るも、臆せずに激しい守備を実践。とりわけ終盤に存在感を高めていた。
 
※MAN OF THE MATCH=この試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
MF
2 クリス・ガンター 6.5
劣勢だった86分に敵陣の最深部まで攻め上がり、ピンポイントクロスを供給。決定的な3点目を好アシストした。
 
7 ジョー・アレン 6.5
ミスらしいミスは1〜2回程度。丁寧なショートパスで攻撃のリズムを刻めば、粘り強い守備でDF陣を助ける。
 
16 ジョー・レドリー 5.5(78分OUT)
フィルター役としても繋ぎ役としても機能性は不十分だった。中盤の嫌な位置でボールを失った数分後に退く。
 
3 ニール・テイラー 5.5
26分に訪れた絶好の得点チャンスをモノにできず、守備の局面ではムニエにサイドを破られるシーンが目立った。
 
11 ガレス・ベイル 6.5
ラムジーとの息の合ったコンビネーションが光っただけでなく、ドリブル突破やボールキープの質も高かった。
 
10 アーロン・ラムジー 7(90分OUT)
同点弾と逆転ゴールをアシスト。神出鬼没の動き出しでボールを呼び込み、精緻なトラップやパスで敵を翻弄した。
 
FW
9 ハル・ロブソン=カヌー 7(80分OUT)
デナイエルとのマッチアップで後れを取らず、55分には鮮やかな切り返しから美しい決勝ゴールを奪ってみせた。
 
交代出場
MF
8 アンディ・キング ―(78分IN)
中盤の底でポジションを微調整しながら、チームの逃げ切りに貢献。
 
FW
18 サム・ヴォークス ―(80分IN)
自身に訪れたワンチャンスをモノにし、頭で貴重な3点目を挙げた。
 
DF
19 ジェームズ・コリンズ ―(90分IN)
アディショナルタイムに投入され、歓喜の瞬間をピッチ上で迎えた。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
文:遠藤 孝輔
【ベルギー|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 4
スムーズに試合に入り、スーパーミドルで先制。ところが以降は時間の経過とともに位置を下げ、主導権も完全に譲り、セットプレーの守備の問題もあって同点とされる。後半は選手交代でいったんは流れを変えたが、相手の勢いに押されて決壊。気迫が戻ることは最後までなく、優勝候補ともいわれた才能の集まりはあっけなく敗れた。