Doctors Me(ドクターズミー)- スポーツの場において、脳しんとうを勝手な判断で対応することの危険性

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このところ、メジャーなスポーツでも脳しんとう後の対応が我々観戦していても、大丈夫なのか?と思わしてしまう光景を目にします。

脳しんとうがわりと軽視されている感があるのは、スポーツの監督やトレーナーのせいなのか?出場にこだわるからなのか?脳外科医から「日本は脳しんとうに対する知識、意識が低すぎる」という指摘を度々目にします。

海外では脳しんとうの影響で引退後、30〜40代でその後遺症を引きずり自殺する元選手が多く、サポートに力を入れているそうです。後遺症は、認知症などのリスク。

また、短期間に衝突を繰り返すことによって、選手生命をも縮める可能性です。脳しんとうは 外見から判断出来にくいところがあります。体を激しくぶつけているだけでも、脳しんとうを起こしている可能性もあるからです。

スポーツの世界では、見物客がいるという形もあります。

だからこそ競技をさせがちです。選手も人生のすべてを懸けて臨む場でもあることから、強行することも良しとするのです。
だからこそ、運営側や監督、トレーナーが救済措置の準備が義務となります。

しかしながら我々見物側も、選手がケガをおして出場することに意義があると賞賛を送り、美談として伝えてしまうところがあるのは否めません。このままではいつまでも平行線です。

脳しんとうの怖さはステルス性

言葉自体は頻繁に出てきた内容なのでご承知の方は多いのですが、具体的な症状としては、これらの症状が挙げられます。
・意識の喪失、めまい・ふらつき
・記憶の喪失、おう吐
・物が二重に見えたり、ぼやけたりする
・頭痛 錯乱・失見当

数分から数時間続くものまであります。
・意識を失うことはないが体が動かせない状態(軽度)
・意識を失って2分以内に目覚めた状態(中度)
・意識を失い2分以上経過している状態(重度)

格闘技の試合をイメージしてみて下さい。カウント10秒程度の意識を失ったとしても、それは軽度の症状ではなく、中度以上で脳にダメージが負っている可能性もあるわけです。

この場合に頭痛を感じるのは脳にダメージがある信号

セカンド・インパクト・シンドロームという言葉があります。一度の脳しんとうから、脳が完全に回復していない状態の短期間で、さらにもう一度脳しんとうを起こすことで生じる症状のことです。

一度のダメージを負っている脳細胞にさらに回復していないところへとダメージが加わり、取り返しのつかないダメージを脳にあたえてしまいます。助かったとしても、ほぼ確実に障害が残ります。

軽度でも一度であっても脳しんとうを起こしてしまったら、最低でも1週間は休養期間が必要なくらいの内容であるにも関わらず、選手たちの決行。もう一度見つめ直さなければならないかもしれません。