餃子と言っても、その姿や味は千差万別。今回は餃子界で「デカすぎる」「贅沢すぎる」「薄すぎる」といった異彩な個性を放つ5店をご紹介します!



餃子の全長は、なんと13cm!圧倒されるデカさだ!
13cmの特大サイズに魅せられる『銀座天龍 本店』

銀座


客のほとんどが「とりあえず餃子」とオーダーするほど、餃子の名店として有名な『天龍』の「焼きギョーザ」¥1,100(8個)。巨大サイズの理由は、創業者のひとりが天竜の名で知られる元力士だったから。

石臼で40分かけて練り上げる餡は、流行の肉塊ゴロゴロ系とは一線を画す、とろりとした唯一無二の食感。大きいけれど優しさがあり、1皿ペロリとイケる。



焼かれる餃子が大きいから、鍋も巨大。直径60cmの特注の鉄鍋で蒸し焼きに。



もっちりした厚めの皮とジューシーな餡のコントラストが秀逸。ニンニクもニラも入れない本場仕様で飽きが来ず、週に何度も食べに来る常連客もいるとか。



席数は120。大人数で座れる円卓も用意されている。




上質な豚挽肉に白菜、春雨、ニラ、塩と胡麻油のみでシンプルに作られる。旨みが強く、タレを付けずそのままでも美味
工程別に専属職人が作る贅沢すぎる餃子『中国名菜皇麺 登龍 麻布店』

麻布十番


創業52年を迎える十番商店街『登龍』の名物「焼餃子」は、1皿¥2,100(5個)という高級さ。が、食べれば納得。黄金色に光輝くきつね色の皮からあふれ出る肉汁。老舗の底力を感じられる厚みのある味わいだ。

もちろん皮から中身まですべて手作り。餡を作る、包む、焼くという3工程をそれぞれ専属の職人が行い、計6時間もの仕込みを経て生まれる手間のかかった逸品!洋辛子入りの特製タレには刻んだ青唐辛子が添えられ、辛さのダブルパンチが癖になる。



老舗の貫録が感じられる落ち着いた店内。




わずか4mm(!)という極端な薄さが特徴
無国籍酒場が生み出した極薄餃子『酒肆ガランス』

白金高輪


酒肆(しゅし)という居酒屋の意味をもつ言葉を店名に掲げた、この店の餃子はとにかく個性的!「専門店には敵わないから、ほかにないオリジナルな餃子をと考えました。こだわりは、パリパリの食感です」と店主・星野哲也氏は話す。

わずか4mmの厚さの「ガランス式焼き餃子」は、皮はパートブリック(小麦粉が原料の薄いクレープ状の皮のこと)、タレは煮詰めたシェリービネガーがベースというジャンルレスぶり。だが、食べると意外や「これ、餃子だ!」と合点がいく。軽い食感の後には、深い余韻が漂う。



挽肉、生姜、キャベツ、長ネギ、塩で作る餡を、オーダーを受けた後、皮に塗り、パニーニメーカーで焼き上げる。タレの甘みと酸味に唾液線が刺激され、ついもう1枚と手が伸びる中毒性のある味わいだ。



キッチンを囲むように造られたカウンターからは調理の様子が見え、食欲を刺激される。


個性がありすぎる?驚きの外見をした餃子が登場!



これが餃子???常識破りなビジュアルに度肝を抜かれる
妖艶な見た目と癖になる味!罪深き新感覚餃子『Matsushima』

代々木上原


今年3月にオープンした『Matsushima』は、日本では馴染みの薄いローカルな中国料理が揃う店だ。さて、肝心の餃子はというと、透き通るように白い肌、ぽってりしたフォルムが印象的なこの姿。

「クレープ餃子」¥1,000と名付けられたこの餃子は、現地で屋台飯として親しまれる「腸粉」を元に考案された。熱々の鉄鍋に乗った餃子をダイナミックに崩し、もんじゃのようにヘラですくって食べるスタイルが楽しい。米粉をベースに作るぷるぷるの皮にできたお焦げが、また香ばしく、美味なのだ。



米粉で作る皮に、牛・豚の挽肉と高菜の漬物、揚げねぎ、トマト、長ねぎ、パクチーがたっぷりと詰め込まれている。醤油ベースの甘辛い味付けは、店自慢の紹興酒に合う、というか合い過ぎる! 酒好き向けの一品。



11席のこじんまりとした店では、客と店主との距離も近い。苦手なものなど食の好みも相談にのってくれるそう。




実は皮にハトムギがたっぷり
こだわりの自家製皮でつくる絶品水餃子『按田餃子』

代々木上原


料理家・按田優子さんとフォトグラファーの鈴木陽介氏が「女性に優しい餃子」をテーマに開いた水餃子店。そのコンセプトのもと、胃に優しく、カロリーも控えめになる水餃子に絞ったそう。

オーダーをしてまず驚かされるのが、特徴的な皮。自家製の皮には、殻ごと粉砕したハトムギが配合されているため少し茶色がかった色になるそう。この皮に包まれるのは、国産の鶏と豚をベースに季節ごとの素材を組み合わせた餡。餡に使われる野菜は塩漬けし発酵したものが使用され、味に深みをもたらせている。



4種類ある水餃子の中でも、一番の個性派が「鶏香菜と胡瓜」¥450(5ケ)。按田さんがインドネシアのメノ島を旅した際に味わった胡瓜のサラダがヒントになっているそう。ココナッツと海老の風味が後を引く。



乙女風雀荘をイメージして作ったという店内。カウンター6席、4名がけテーブル1席。