29日、完成すれば世界一高いビルとなるはずだった「天空城市(空中都市)」だが、その後計画は中断され、約3年にわたって放置されている建設予定地は、現在では魚の養殖池になっている。

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2016年6月29日、完成すれば世界一高いビルとなるはずだった「天空城市(空中都市)」だが、その後計画は中断され、約3年にわたって放置されている建設予定地は、現在では魚の養殖池になっている。中国青年報が伝えた。

「天空城市」計画がスタートしたのは2013年。建設予定地は湖南省長沙市望城区の回龍村で、同年7月20日には「天空の城ラピュタ」の音楽をBGMに着工式が盛大に開催され、遠大集団の張躍(ジャン・ユエ)CEOがヘリコプターでセレモニーに登場するイベントも行われた。

ビル内には、最新の空気清浄設備や広大な立体有機農場、住宅、病院、学校、幼稚園、ホテル、オフィス、プール、テニスコートなどのほか、高速エレベーター93基を備え、張CEOは「火葬場以外はあらゆる設備がそろっている」と豪語していたが、計画は中断したままとなっている。

遠大集団は天空城市に関する取材を拒否しているが、同社のスポークスマンは「必ず建設する」とだけ言及し、現在の進捗状況については回答を避け、「3年も前のことなのに、なぜまだ注目しているのか」と逆に質問を返した。

しかし、現地を取材すると、この天空城市に一番乗りで入居したのは魚だということが分かった。建設予定地の基礎工事跡が村人の養殖池として利用されており、村人は「この池は自分の住む3階建ての家よりも深いんだ」と話す。しかし、地域に新たな産業は生まれず、残されたのは土地をなくした農民ばかりだという。(翻訳・編集/岡田)