2015年初頭、話題になったトヨタのムービーを覚えているでしょうか。

1

はじめての愛車を手に入れたときの興奮、そしてはかなき恋模様……甘酸っぱいキャンパスライフを描きつつ、若者とクルマの関係を180秒に凝縮したストーリーのムービーでした。

物語の核となるのは、恋に破れた友人をなぐさめるためのドライブ中につぶやかれる「時速60kmの風は、おっぱいと同じ柔らかさなんだぜ」というくだり。

アラフィフ世代ならおそらく耳にしたことのある都市伝説を真面目に映像化した斬新さが、公開されるや否や話題をさらったのは記憶に新しいところです。

仰天のシナリオ以外にも驚いた点が、主役となったクルマがAE86レビンだったこと。

新型86ではなくて、あえて絶版車のAE86です。

劇中登場する教習車がコンフォートということから、時代設定はおそらく1990年代半ばということからのチョイスでしょうが、まるで新車のようなAE86の映像がお茶の間に流れたのにびっくりしました。

時代考証もしっかりしていて、小道具にもこだわり満載です。。

自動車雑誌やカービデオを見ながら胸ときめかせるシーンでは、ほんの2秒ほどしか登場しないにもかかわらず、架空の自動車雑誌「AUTOファン」がしっかり作り込まれていました。

さらに、まったく同じストーリーが、ロケ地を変えて撮られていることにも驚きました。それもオーストラリアと南アフリカという、はてしなく遠い土地で。

日本のどこかの土地を海外風に撮ったのでもなく、CGでもなく、実際に車両を持ち込み撮影されたようです。

各国版ともに、演者を変えただけで、まったく同じストーリー展開で撮影アングルもほぼ同じ。

事前に費やしたロケハンの手間を考えると、ちょっとした映画を撮れるくらいコストがかかっているのは容易に推測できます。

ドリフトシーンが盛り込まれていることから、現地で万が一のことがあったらパーツはどうするんだろう…そんな心配もしてしまいますね。

作り手の苦労が報われているのが再生回数で、関連動画を合わせると約47万回という記録を打ち立てています。

このイメージムービーですが、3作品で完結、かと思いきやなんと続編が流れています。

それが「THE WORLD IS ONE FUTURE」篇です。こんどの舞台は、なんと未来。設定も飛んでいますが、AE86も飛んでいます。

彼女に一目惚れ〜アルバイトで愛車を購入〜ドライブ中に彼女に恋人の存在発覚〜なぐさめる友人〜おっぱいのくだり〜深まる友情、というシナリオはこれまでの作品とまったく同じですが、舞台が違います。現実世界ではなく、ブレードランナー風の未来都市。

これがとにかく緻密に作り込まれています。

人類はドーム状の空間のなかで生活しており、身近にはさまざまなロボット。

学校の制服は洗濯不要の未来素材でできており、主人公の胸のときめきを伝えるメガネは、心拍数も計測できるウェアラブル端末。

そして、高架に張りめぐらされた運転レーンを「飛ぶ」AE86。

ここで気づくのが、こんなに進んだ未来なのに、自動運転ではない点です。

これは「自動運転が完全に普通になったこの時代、若者たちのなかでハンドルを握ることができるクルマというものが大流行していた」という設定だから。

新横浜ラーメン博物館などの空間プロデューサー・相羽眛舛気鵑砲茲襦△舛腓辰肇螢▲螢謄ある設定です。

サウンド面ではミュージシャン槇原敬之さんも加わり、まるで1本の映画を見ているようなワクワク感も与えてくれています。

「たとえ未来になっても、僕たちは同じはずだ」のナレーションのとおり、クルマと異性への興味は世界共通、未来になっても変わらないでいてほしいですね。

「THE WORLD IS ONE FUTURE」

動画を見るにはこちら

3ヵ国+未来篇

動画を見るにはこちら

日本と未来 15秒篇

動画を見るにはこちら

日本篇

動画を見るにはこちら

オーストラリア篇

動画を見るにはこちら

南アフリカ篇

動画を見るにはこちら

日本、オーストラリア、南アフリカ 篇

日本、オーストラリア、南アフリカ 60秒篇

動画を見るにはこちら

(kaizee)

ブレードランナーも顔負けの完成度、トヨタの「青春あるある」ムービーに続編【動画】(http://clicccar.com/2016/07/01/382940/)