アップルがジェイ・Zの音楽ストリーミングサービス『TIDAL』を買収との噂、ただし交渉によっては白紙に戻る可能性も

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アップルがApple Musicのライバルとなる音楽ストリーミングサービスTIDALと買収に向けた交渉に入っていると米Wall Street Journalが報じています。TIDALはノルウェー発祥の音楽ストリーミングサービス(2016年3月よりNYが拠点)で、世界52か国に展開しており、2015年にはビヨンセの夫でラッパーのジェイ・Zが買収、多数の大物アーティストが共同経営者として参画したことで話題となりました。TIDALの強みは、ジェイ・Zの人脈に集ったマドンナやリアーナといった大物アーティストたちによって新曲の独占配信が多く実施されるところ。カニエ・ウェストも新作はTIDALでしか提供しないと発言していました(ただし後に翻意)。また音質にこだわるユーザーに向けて通常音質のサービスの上位として、CD音質のメニューも用意しているのもTIDALの特徴と言えるでしょう。

Wall Street Journalによれば、米アップルはApple Musicをさらに強化するため、有力アーティストの支持を集めるTIDALと買収も視野に入れた交渉を進めているとのこと。買収はあくまでひとつの案とされ、交渉の進み具合によっては、買収もしくは何らかの提携の話は白紙に戻る可能性もある模様です。なお、アップルもTIDALもこの件について公式にコメントを出していません。

有料ユーザー数は約420万人と、Apple Musicの約1500万人やSpotifyの約3000万人には大きく遅れをとっているTIDALですが、一方で大物アーティストの支持などからユーザーへの与える印象が良く、熱心な支持者を抱えるサービスです。

さらに急逝したプリンスのフルカタログを配信している唯一の音楽ストリーミングサービスというところも、Apple Musicにとっては魅力かもしれません。

ちなみに、米アップルはTIDALに擦り寄る一方で、最大の音楽ストリーミングサービスSpotifyのiPhoneアプリアップデートを拒否したといった話題も伝えられており、iOS 10導入で大きく変わるとされるApple Musicの強化に一層の力が入っている模様です。