6月29日(現地時間)、イタリア・フィレンツェの警官が定期検査を行った際、工場の華人らともみあいになる事態が発生し、約300人の華人が関与した。写真はフィレンツェ。

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2016年6月29日(現地時間)、イタリア・フィレンツェの衛生部門と警察当局が工場への定期検査を行った際、工場内の華人らともみあいになる事態が発生し、約300人の華人が関与した。環球時報が伝えた。

イタリア紙ラ・レプッブリカによると、フィレンツェの衛生部門と警察当局は29日に3年に一度の定期検査を実施。その際、4人の警官は検査に協力的でないとして華人ともみあいになった。ところが、警官が幼児をだっこしていた年配女性を押し倒してしまったことで衝突が激化。約300人の華人が参加する事態に発展し、当局は付近の高速道路を封鎖し、パトカーや消防車、救急車を出動させた。同騒動を受け、中国大使館は30日にイタリアの警察当局に冷静な検査を行うよう抗議している。

警察側は「華人が検査に協力せず警官を襲撃した」と見ている一方、華人は「当局の検査は暴力的だった」と述べている。衝突により数人が負傷。警官数人が華人らに取り押さえられ、大使館が仲裁に入るまで拘束されていた。騒動を先導した華人数人は警察に逮捕された。

報道によると、同様の騒動は今回が初めてではなく、2013年12月にプラートで起きた工場火災の際に華人7人が死亡したが、華人団体は警察側の対応が不十分だとして抗議。さらに、今年1月にはローマで起きた倉庫火災で華人1人が犠牲となり、華人団体は警察の管理に落ち度があったとして抗議した。当局の調べにより、確かに工場と倉庫に違法行為が確認されたという。

現在、イタリアには10万人を超える華人・華僑が生活している。一部の華人経営者で違法雇用や脱税といった不法行為が確認されており、現地警察が重点的に取り締まる対象となっている。一方で現地華人は警察が自分たちを敵視していると感じており、警察に不満を抱いている。(翻訳・編集/内山)