投票の開票が始まって以来、筆者も予想通りに進まない離脱派と残留派の獲得数の逆転にハラハラしながら報道を見ていた。結局、英国のEU離脱が決定し、蜂の巣をつついたような大騒ぎ。当番組では大越健介がキャスターとして仕切る現地取材とスタジオ解説の2本立てである。まあ、ニュースで大騒ぎをした後なので既視感はあったが、面白かったのはアメリカの事情である。
ニューヨークのブラックロックという投資運用会社が、国民投票のずっと前から、「離脱は得るものが何もない」と言っていたこと。有名な伝説の投資家「ジョージ・ソロスがマーケットに戻ってきた」と言われていたこと。VIX指数(恐怖指数と言われる)が、まさかの離脱決定で急上昇して、極度の信用不安になっているという。
スタジオではエコノミストの伊藤ゆかりと慶応義塾大学の庄司克宏がゲスト。国民投票で離脱は決まったが、本当に離脱するまでにはまだまだ時間がかかる。EU側は他国への悪影響を懸念して「すぐ出て行け」と言っているが、2年間は通告しないかもしれず、もっと先の2020年までかかるかもしれない。要するにぐちゃぐちゃ。
筆者が思うに、あの投票用紙の書き方、枠の中にレ点でも○でもなく、支持する方に×印を書くという投票の仕方が常識っぱずれで、英語が正確に読めない移民系が勘違いして離脱に×印をつけたということも、甚だしくあったのではないかと思っているが、誰も言わないのだ。(放送2016年6月25日21時〜)

(黄蘭)