日本では「生産者の顔が見える」野菜がしばしば販売されている。生産者の名前はもちろん、「私が作りました」といった言葉とともに作物を持ってニッコリ笑った農家の画像が売り場に掲示されているのだ。生産者の顔が見えることで安全・安心感が高まるわけだが、このような取り組みをしているのは、野菜だけではない。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本では「生産者の顔が見える」野菜がしばしば販売されている。生産者の名前はもちろん、「私が作りました」といった言葉とともに作物を持ってニッコリ笑った農家の画像が売り場に掲示されているのだ。生産者の顔が見えることで安全・安心感が高まるわけだが、このような取り組みをしているのは、野菜だけではない。

 台湾メディア・東森新聞雲は6月27日「日本では、鶏卵を売るのに『生産者』の写真が掲げられている」とする記事を掲載した。「生産者」とカギカッコが付いているのがミソだ。記事は「日本では農作物の販売において、生産の履歴が重視される。しかし、日本のあるスーパーで撮影された鶏卵の『生産履歴』では、その卵を産んだニワトリの写真がそのまま掲示されているのだ」と紹介した。

 「生産履歴では多くの場合、生産者の氏名や写真が掲載される」としたうえで、このスーパーが生産農家ではなく卵の「生みの親」の写真を名前付きで出していることの特異性を説明。台湾のネット上で議論が起きたことを伝えている。「ニワトリのスタイルが美しいことで、卵の売れ行きが良くなるのだろうか」といった疑問が出たほか、これがもし牛肉や豚肉だった場合には「遺影」が掲示されるのだろうかとし、「もしそうなら肉食を止める人がたくさん出るかもしれない」とのジョークも飛んだと紹介した。

 普段食べている卵について、一体どんなニワトリが産んでいるのかということを考える人は多くはいないだろう。しかも、大量に並んだニワトリが次々と卵を産む大量生産方式では、「生産者」を特定するのも難しいだろう。産んだニワトリの姿が、しかも名前付きで紹介できるというのは、少量生産のプレミアムな卵であるという印象を消費者に与えられるのである。そういった意味では、決して奇抜なアイデアという訳ではないように思える。ただ、台湾ネットユーザーの指摘の通り、食肉の「生産者」が見えるというのは、確かに抵抗があるかもしれない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)