日本はタイのバンコク−チェンマイ間の高速鉄路計画を受注したが、中国メディアの新華網はこのほど、「まず最初に一部分を建設してから残りの部分について後日協議する」という日本側の提案について、その意図を考察する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本はタイのバンコク-チェンマイ間の高速鉄路計画を受注したが、中国メディアの新華網はこのほど、「まず最初に一部分を建設してから残りの部分について後日協議する」という日本側の提案について、その意図を考察する記事を掲載した。

 記事によればタイのアーコム運輸相は6月24日、メディアに対して「バンコク-チェンマイ間の全長672kmの路線のうち、バンコク-ピッサヌローク間の380kmを先に建設して、残りのピッサヌローク-チェンマイ間の292kmについては後回しにして後日もう一度協議するという方法が日本側から提案された」と話した。

 この提案の背景には経済的な理由、すなわちピッサヌローク-チェンマイ間の路線が「高コスト低収益」であることが理由だと主張。健全な運営に必要な1日当たりの乗客延べ人数は平均4万5000人だが、現状は2万人程度にとどまる見通しだと主張した。

 しかし「バンコク-ピッサヌローク間」の土地は比較的平坦なため投資利益率が高いうえに、沿線地域にはビジネス開発の潜在力があると指摘。一方で「ピッサヌローク-チェンマイ間」沿線地域にビジネス開発の潜在力があるかどうかはまだはっきりしていないとし、日本の提案にはこうした理由が関係している可能性があると記事は論じた。

 もし中国メディアの考察どおりだとすれば日本側の提案は非常に賢明だと言える。建設後に悲惨な運営に苦しめられるという事態は日本とタイ双方にとって避けたい状況だからだ。日本側の提案は柔軟性に富んだものであり、またタイのためにもなる提案と言える。

 記事は日本とタイの鉄道事業における協力は「さらに多様化するだろう」と指摘しているが、日本側がこれからも相手国に利益をもたらすことを最優先とし続ければ、日本と相手国との関係はより緊密になるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)