今では珍しくなった活版印刷の制作過程を知ることができる

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7月1日(金)〜3日(日)、神保町にて「活版TOKYO2016」を開催。活版印刷のおもしろさや、活用方法などを発信する。

【写真を見る】1文字ずつ丁寧に組み立てることで、1枚の版が出来上がる

■ 文房具の販売やワークショップも

活版印刷とは、かつて主流だった印刷技法のことで、活字のハンコを組み合わせて作った版を使用し、一枚ずつ紙に印刷する。同イベントでは「文房具」をテーマに、活版印刷を使った作品の展示・販売や、ワークショップを通じて活版印刷を紹介していく。

「活版マーケット」では、日本全国の活版印刷に関わる職人や工房、作家による商品を展示・販売する。雑貨店「九ポ堂」からはポストカードや、マッチ、マスキングテープなどを出展。活版工房「中野活版印刷店」は、一筆箋や包装紙などがラインナップするほか、老舗「文房堂」のこだわりの文房具などもそろう。

手動活版印刷機や活字を用いた活版印刷のワークショップでは、製本や張り箱作りなどをプロの技師から学べる。さらに、会期中の特別企画として開催される「Hello Kappan! クリエイター×活版印刷」では、イラストレーターや漫画家など、さまざまなジャンルで活躍するクリエイターたちが活版印刷で制作した作品を販売する。

「活版TOKYOは、ワークショップや展示、マーケットなどを通じて多くの方に活版印刷のよさを知っていただき、来場者の方々にこれからの新たな在り方や表現方法を、提案・発見していくイベントです。活版印刷を知って、見て、触って好きになる夏の祭典、ぜひお越しくださいね!」(活版TOKYOの若林さん)。

本の街・神保町で開催されるイベントで、活版印刷の世界に出会ってみよう。【東京ウォーカー】