7月1日、ついに“運命”のメンバー発表が行なわれる。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 手倉森ジャパンは6月29日に松本アルウィンで行なわれた親善試合で南アフリカを4-1で下し、リオ五輪前の国内ラストゲームを勝利で飾った。いよいよ7月1日には最終メンバーが発表されるが、ここまでの実績や強化の経緯、候補選手のコンディションなどを踏まえて一足先にリオ行きの18人を予想した。
 
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【GK】
◆リオ行き予想メンバー
櫛引政敏(鹿島)
中村航輔(柏)
 
 GKは南アフリカ戦で招集された櫛引と中村でまず間違いない。南アフリカ戦で中村を起用しなかったのはやや意外だったが、所属クラブでレギュラーを張っている後者よりも、鹿島で控えに甘んじる櫛引の実戦感覚を整えることを優先させたと目される。
 
 注目は人選ではなくむしろ正守護神の座だ。南アフリカ戦のゴールマウスを任された櫛引は、不用意なキックミスを犯すなどバタついた感は否めない。リオの地では、立場が入れ替わっていたとしても不思議はないだろう。
 
【DF】
◆リオ行き予想メンバー
塩谷 司(広島)※オーバーエイジ
植田直通(鹿島)
岩波拓也(神戸)
藤春廣輝(G大阪)※オーバーエイジ
室屋 成(FC東京)
亀川諒史(福岡)
 
 DFは左サイドのスペシャリストである藤春と、CBとSBをこなす万能型・塩谷のオーバーイエイジが内定。手倉森ジャパンにおいて試合数(39)・出場時間(2981分)で最多を誇り、ディフェンスリーダーとして最終ラインを統率する植田も鉄板だ。すると残りは、CB1枚、SB2枚が妥当なラインか。
 
 CBはこれまでの実績を考えれば、左膝靭帯損傷からの復活を期す岩波だろう。南アフリカ戦では中谷がフル出場して計算できることを示したが、岩波にメドが立たなかった場合の“代役”という立場か。いずれにしろ、岩波の状態次第と言えそうだ。
 
 一方のSBは、同じく南アフリカ戦で完全復活をアピールした室屋は当確ランプ。亀川は裏のスペースを狙われたり、PKを献上したりと十分なパフォーマンスではなかったが、両サイドをこなせる点は大きなポイントになるだろう。
【MF】
◆リオ行き予想メンバー
遠藤 航(浦和)
大島僚太(川崎)
橋本拳人(FC東京)
中島翔哉(FC東京)
南野拓実(ザルツブルク/AUT)
矢島慎也(岡山)
伊東純也(柏)
 
 中盤は不動のキャプテン遠藤、欧州組の南野、南アフリカ戦で2ゴールと輝きを放った中島、5月のガーナ戦以降「10番」を託されている矢島、コンダクターの大島の5人は堅い。残るはボランチに1、2列目に1の残り2枠と想定する。
 
 ボランチは井手口と橋本の一騎打ちも、南アフリカ戦のスタメンを任された井手口は立ち上がりに相手の攻撃に戸惑って「手応えとしてはあまり良くない」と語っている。後半途中から出場した橋本もインパクトには欠けたが、ボールへのアプローチの仕方やアフリカ勢にも負けない強靭なフィジカル、他にSB、CB、サイドハーフでプレーできるポリバレント性を考慮して選んだ。
 
 すでに南野、中島、矢島がいる2列目には、“ジョーカー”候補が欲しいところ。野津田は“左足のキャノン砲”というオリジナリティがあり、ここぞという時の武器として手元に置いておきたいところだが、如何せん決定力が低すぎる。アジア最終予選でチームに貢献した豊川も、故障がちな点はマイナスだ。「対世界」を考えた時には、規格外のスピードでかき回せる伊東のような存在がより効果的ではないか。サプライズ選出があるとすればこの枠だろう。
 
 
【FW】
◆リオ行き予想メンバー
興梠慎三(浦和)※オーバーエイジ
久保裕也(ヤングボーイズ/SUI)
浅野拓磨(広島)
 
 最後にFWだが、オーバーエイジで興梠が内定しているため、残す枠は2〜3。ここまでの人選で中島と伊東がFWの位置でもプレーできるため、「2」と判断した。U-23世代のエースである久保を入れると、もうひとりは若きスピードスターの浅野で決まりだろう。前日に筋肉の張りを覚え11分の出場にとどまった鈴木、16年に入ってコンスタントに招集されながら出番のなかったオナイウの「最終予選組」は厳しそうだ。