同行記者団と懇談する蔡英文総統(左)

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(アスンシオン 30日 中央社)中国大陸が、「一つの中国」の原則を認めない限り、5月20日の蔡英文政権発足以降停止している台湾との対話を再開しないと表明したのを受けて、外遊中の蔡総統は今月29日、就任演説で「我々の最大限の誠意と柔軟性を示した」と述べ、大陸側に理解を求めた。

就任演説で蔡総統は、中国大陸が受け入れを迫っている「一つの中国」の原則と、1992年の会談で両岸(台湾と大陸)の窓口機関が確認したとされる「92年コンセンサス」には言及せず、会談を歴史的事実として「尊重する」と述べるにとどめている。これに対し大陸側は、「92年コンセンサスを明確に認めていない」として不満を示していた。

蔡総統は、対話メカニズムの再開は両岸関係の平和と安定を維持するための重要な要素だと指摘。その責任は両岸双方が負っているとした上で、地域の関係各方面にも協力を呼びかけた。

(葉素萍、尹俊傑/編集:杉野浩司)