年収1000万円の妻にいびられ…逆タマに乗った男性の苦悩
 一見、十分な収入のように思える800万円という数字だが、実際に都心部で暮らす家庭では綱渡りのような生活を強いられていることも多い。その姿を追った――。

◆エリート妻はいつもピリピリ

 800万円世帯には妻がほぼ全額を稼いでいるパターンもある。外資系金融勤務の妻の年収が家計の9割を占める横山政志さん(仮名・37歳)。住居費用も息子2人の養育費もすべて妻持ちだと聞けば羨ましい話に思えるが、「現実にはいいことばかりではない」という。

「家での僕の立場は、ハッキリいって掃除婦みたいなものです。嫁は職場のストレスでいつもピリピリ。もともとかなりキツい性格で、以前ベンツを購入しに行ったときには、ディーラーがゼブラのボールペンを出した瞬間にぶち切れて『こんなものでサインをさせるなんて、それでもプロか!』と叱責していましたよ。信じられます?」

◆妻と息子は英語で会話

 激怒する妻の横顔を見て「逆タマになんか乗るものじゃない」と痛感したという横山さん。子供のお受験で立場がさらにひどくなる。

「妻は子供を都内の名門私立小学校に入れたかったのですが、受験に失敗し、結果的にランクの下がる千葉県の私立に入ることになりました。そしたら『あなたが無力なせいで!』と文句を言われるように……。

 最近は妻と上の息子は英語で会話し、自分だけ理解できないということもあるんです。2015年に起こった三船美佳と高橋ジョージの離婚騒動を見て、『俺こそモラハラの被害者だよ』と我が身を笑いましたね」

 ただ、三船美佳のように離婚を切り出すわけにもいかない。現在、横山さんが自由に使えるお金は家事の合間にする花屋のバイト代のみ。結婚以来、口座に10万円以上入っていたことがないという。

「それだけではとてもじゃないけど暮らせません。それに、子供とも永遠に会えなくなるでしょうし」

 最近はストレスのせいか「ハゲが気になってきた」という横山さん。家計自体はエリート金融妻がうまく操作しているのだろうが、それが幸福かどうかは別問題だ。

◆世帯年収 1050万円
(夫:50万円 妻:1000万円)
夫妻の平均手取り月収 80万円
住宅費 20万円
食費 15万円
光熱費 3.5万円
通信費 3.5万円
養育費 15万円
贅沢費 10万円
その他(保険など) 3万円
月の収支+10万円

―都心部[年収800万円]家庭は火の車だった【6】―