子宮筋腫ができる仕組み
子宮筋腫はどのようにしてできるのでしょうか? その仕組みをご紹介します。

子宮の筋肉の中に発生して成長したコブが筋腫

子宮筋腫とは、平滑筋という筋肉から発生する、境界がはっきりした良性のコブのことです。筋腫は子宮以外にも、胃の筋層や皮膚、卵巣などにもみられることがあります。

子宮筋腫は、子宮の筋肉である「子宮筋層」の中にできる場合、子宮の一番外側を覆っている「漿膜(しょうまく)」の下にできる場合、「子宮内膜」のすぐ下にできる場合があり、できる場所や筋腫の数、大きさなどによって症状が変わってきます。

子宮筋腫ができる原因はまだ解明されていない

女性ならば誰もが子宮筋腫が発生する可能性があります。ホルモンの分泌が盛んになる20代から40代に子宮筋腫の症状が多く見られること、閉経後に子宮筋腫が大きくなることはまれということから、子宮筋腫の発生にも女性ホルモンのエストロゲンが関係しているのでは、という説があります。

広尾メディカルクリニックの斎藤敏祐先生に、この“ホルモン説”についてお伺いしたところ「よく言われていますが、まだ医学的根拠はありません。残念ながら筋腫ができる原因については解明されていないのが現状です」とのこと。動物にエストロゲンを大量に投与した実験では、子宮筋腫はできなかったという結果もあります。

子宮筋腫のもとは、胎児期にでき上がっているという説も

子宮筋腫のもとは、実は胎児期からできあがっているのではという仮説があります。胎児期に未分化な子宮の平滑筋が、分化を繰り返して子宮になる過程でなんらかの影響を受け、筋腫の芽になる細胞ができるのではないかという考え方です。この筋腫の芽が、思春期から増えてくる女性ホルモンの影響を受けて、子宮筋腫に成長していくのではと考えられています。